バイオレンス ~ ??
街を歩いていると、黄色いコートと不穏な雰囲気をまとった男とすれ違った。そいつは肩を怒らせ、肩で風を切って歩いていて、すれ違いざまに私の肩とぶつかろうとする。
普段の私なら 君子危うきに近寄らず でひらりと身をかわし、早いことその場から立ち去ろうとするのだが、そのときの私はそうしなかった。そいつの肩がぶつかるのを待ち、ぶつかったその後も逆に私の肩で相手を押すようにしたのだ。
「何だお前」そいつは言う。それに対して何も応えずに私は、殺意と相当な嫌悪感を目に込め、視線で相手を押しつぶそうと試みた。それが気に入らなかったのだろう、そいつはついに手をあげた。しかし私はそれを待っていた。その手を掴んで捻り上げ、次いでそのまま傍のビルまで引っ張って、壁に がちんこがちんこ と頭を繰り返し打ちつけて不穏な雰囲気とそいつの財布を剥ぎ取り、ボロ布のようにそいつをそこに投げ捨てた。
そのビルに入ってエレベーターに乗ると、5階のボタンが妙に出っ張っていて、存在感を誇っていた。そのボタンを押してみるが感触はやたらと固くて押ささらず、どうやらそれはボタンのフェイクであるようだった。
そのエレベーターを降り、別のエレベーターで5階に行くと、着いたところがFM局の事務室。怪訝な顔をしながら降りると、そこにいた人からは当然のように「何だこいつ」という意味の視線を貰う。が、その中にいた男性のSさんと女性のSさんがよく来たね、と歓待してくれ、男性のSさんはYMOのレアなCDを見せびらかしてくれ、女性のSさんはその光景を見ながら微笑んでいる。
ふと窓を見ると、その向こうはスタジオとなっていて、こっち側では机の上でラジコンの戦車を動かして遊んでいる人が、いた。
なんて夢を見た。
これがどういう意味なのか、さっぱり全然分からない。そのくせ妙にリアルなんだから気になっちゃうよな。
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