ダンス ハ ウマク オドレナイ
7/30。7時半に鳴り出した目覚ましを呪いながら止めてまた寝て、8時に鳴り出した目覚ましを呪いながら止めて、ようやく目覚め。とはいえ、睡眠時間は4時間少し。全然足りていないため、本当なら まだまだまだまだ 寝ていたいのだ。
が、今日は本来シゴトの日だが、ここしばらく比較的暇だという事で休みを頂いたのだ。が、その際シゴト場の人を不機嫌にさせてしまったことは昨日のエントリの通りである。
休む目的は、ここ最近、どうも心身ともに煮詰まり気味ですっきりしないため、新千歳モーターランドで行われるジムカーナ走り放題DAYにて自らをいじめる事で嫌なことを忘れ、その副産物として、趣味としての「草レース参戦」に確かな技術の向上と裏づけが欲しかったから。
という訳で、寝起きでまだすっきりしない体をなんとか動かして軽く朝食をとり、天気の情報を得るために 177 に電話して、顔を洗うことで少し覚醒し、日焼け止めを塗り、ヘルメットやグローブなどの参戦キットをクルマに運び込む事でほぼ完全に目覚めた。
朝の混んでいる道路へゆるゆると走り出し、やがてその流れの中を泳ぐようにして走り、ほぼ1時間後、新千歳モーターランドへ到着。申込書を書き、参加費用を払い、ゼッケン、コース図、トラポンを貰ってパドックへ。
と、そこにはジムカーナイベントでの顔見知り、ビートから AZ-1 へ乗り換えたKさん、カプチーノで進化を続けるTさんがいた。この走り放題イベントは初めてなのでよろしく、と挨拶すると、あれ、そうだっけ? とやや意外そうな顔をされたのには少々驚いたり。
会場にいる参加者は既にコースを走っていて、完熟歩行をする機会はないようだ。コース図を見て半ば無理矢理暗記して、あとは走っているクルマの姿と脳内のコースを照らし合わせ、これで大丈夫と思えるくらいになったら私も出走の順番待ちの列に並ぶ。コース自体は結構高速寄りと感じた。
練習イベントだし、ミスコースしても別に何も響かない。イベントが終わる21時まで居て、走れるだけ走ろうというつもりでいたから、気持ち的にはホントに楽である。
コースをちゃんと覚えて走れるかを確かめる1本目。一応、無事に走れたつもり。コースマーシャルがいないので、ミスコースをしてもそうとは分からないのはちょっと難があるかな。計時は 111秒356 (だと思った)。自分のタイムがどれか、走り終わったらすぐに確認しないと、分からなくなってしまう。
コースを攻略するにあたり、最初のうちは何も考えず、好きなように攻めてみた。それで、92秒、89秒、88秒、とタイムアップは果たしていく。
続いて、少し考えて色々試してみる。
高いギアで走ってみる。早めで丁寧なブレーキを心がけてみる。大きく回ってアクセルを少しでも踏めるようなラインを考えてみる。これで、少しタイムアップしたかと思いきゃまた少し落ち、落ちた分以上にまたタイムアップ、という具合で、少しずつ走りの無駄が殺ぎ落とされていったようだ。
カプチのTさんに目標タイムは? と聞かれ、88秒はクリアしたが、と答えると、じゃ86秒という事で、という話になった。どうすればその基準タイムをクリアできるだろう、考えながらまた走る。しばし休んでまた走る。
大回りの高速セクションで、一定レベルのスキール音で走れた。その流れで、ドリフト状態でS字区間も上手くいけた。それでも思ったよりタイムは伸びず。それじゃ、今度は半ば捨て気味、あまり力も入れず気持ち流していってみると、かえってこちらの方がタイムが良かったり。
でも、これでジムカーナにおける自分の問題点の一つが分かったような気がする。それは、
ってこと。
アクセルもブレーキも、もうちょっと丁寧に優しく踏まないとタイヤが上手く働いてくれないのだ。それに気がついてから、言われた基準タイム内で収まり、かつ、もう少しで85秒台まで手が届くくらいにまでは行ったのだ。
疲れて休憩。その後、AZ-1 のハンドルを握らせてもらう。
乗り降りするのにも一苦労、狭いコクピット。ブレーキペダルのように奥までなかなか踏み切れない強化クラッチ、発進するのさえ一苦労。手首の返しだけで決まるシフト、ちゃんと入っているかがわからない。左右にそれぞれ1回転と少ししか回らないハンドル、コーナーアプローチが難しそう。
当然、攻めるレベルまで行くこともなく、タイムは100秒928。
いまの自分のクルマも毒が強いと思っているが、AZ-1 はそれ以上に強烈な猛毒だと思う。これに慣れてしまったら、もはや普通のクルマには戻れまい。
日が暮れて照明に火が入った。
参加者の中に、プロ、セミプロ級のレベルの高い走りを見せる方たちが混ざり始めた。その方たちの走りはホントにダンスのようだ。ただ、デッドに攻めすぎてパイロンを轢き殺す、なんてシーンもチラホラあったり、した。
そんな彼らの華麗な走りと比べたら、私のは全然だ。そんなレベルまでいけるとはあまり思っちゃいないが、それでも少しは近づけたらいいな。
そんな中、自己ベストタイムを叩き出そうと、ちっと頑張ってみた。が、思った以上にコースは見えず、さっきまでできていたコントロールも危うくなってしまった。カウンターでお釣り、ダートに落ちたり、曲がり初めの位置で曲がれず行き過ぎ、バックで少し戻ってやり直し。到底タイムは縮まらない。
ここらが潮時と思い、走るのをやめた。
結局、20本走った。参加している草競技イベントなら、4~5回に相当する数の走りこみを、一日でこなした計算になる。考えてみると、今までのクルマ人生の中で、これほど濃密な時間はなかったような気もする。
また都合が合えば、是非に参加して腕を磨きたい。
そして、ゆくゆくは、そこそこのダンスを魅せられるようになれば良しか な、と。
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