車庫入れ車両感覚
いつも通りにシゴトを終え、アジトがあるアパートの共同車庫に戻ってきた。
いつも通りにバックでスムーズに所定の位置にクルマを止めた。いつも通りでないのは、ワイパーの停止位置がちょっと「むむむ」だったため、ソケットレンチを取り出して、ワイパーアームを外してずらして取り付け直したり、した点だけかな?
その作業のために、車庫内の照明を時間が経っても切れないようにスイッチをいじっていたら、普段、隣の位置に止まっている中型車(? ヴィッツより上、アリオンより下のクラス)が帰ってきた。
スムーズに何事もなくバック車庫入れが完了するだろう、いくら長くかかっても、1分少々で所定の位置に止めることができるだろう、と踏んでいたのだ。
何でそこで切り返す? なんてことが数回。
そのクルマの所定の位置に入れるためのアプローチで、数え切れないくらいの切り返しをし、最後には「こんなやり方もあったのか」と、目からうろこが落ちるようなアクロバチックな方法でフィニッシュとなったのだが・・・、傍から見ていて、ホントにもーとてももどかしく、まどろっこしかった。
その人は多分、5分ほど格闘していたんじゃないのか?
自分のクルマで作業するためには、そのクルマが所定の位置に止まるまで待たないとならない。その待ち時間の、あー、長かったこと辛かったこと。
親しい知り合いであったら「このドヘタクソ」と罵声を浴びせつつ、運転を変わってやるくらいのことはできただろうが、同じアパートに住んでいるとは言えその人についてはまったく知らない。私はただ待つのみだった。
ようやくそのクルマが本来の場所に納まった。けど、この車庫ってそんなに難しいか? なんて思ったり。今でこそ私は軽自動車に乗っているが、それまでは隣に止まる中型車より一回り大きいクルマに乗っていたのだ。
そして、隣に止まるは駐車枠から少しはみ出るくらいの大きさの、いわゆる高級車。さらに、日によって止まり方がまちまちだった。その高級車の位置で車庫入れの難易度も変わったりしたが、切り返しはその高級車のところだけだった。
リアタイヤを目視でその高級車ギリギリまで寄せ、適当なタイミングでハンドルをフルロックまで切ってゆっくりバックすれば、大抵は一発、高級車の止まり方で、こっちのスペースの余裕がない場合も、一度二度の切り返しでオッケーだったんだ。
でも、さっき見た中型車は、車庫のアプローチにテールを少し突っ込んでは切り返し、自分の駐車位置までたどり着くまでにまた数度切り返し、駐車位置へのアプローチへの入り方で複雑怪奇な動きをし、それでようやく駐車完了・・・。
自分のクルマに寄っていくと、その人から「すいません」のお詫びが。
その中型車の左右それぞれ50センチ近くも余裕があるというのに切り返しをするわ、その意味が分からないわ、駐車位置へのアプローチのタイミングが非常に遅いわ、窓なりドアなりを開けて目視しないわ、と、これじゃいくら乗っても上手くならないんじゃないの、なんて思うくらいのトホホさ。
ペーパードライバー教習でも受けた方がいいんじゃないか。
ウチのアパートの車庫に限らず、スーパーやホームセンターの駐車場でも、枠内に綺麗に止められないヤツもざらにいるしな。
何も、ハイスピードで進入し、ハンドル切ってサイド引いてのドリフト駐車をしろ、なんて言っているんじゃないんだからさ、せめて車庫入れ駐車位はスムーズに綺麗に決めようや。
車庫入れがスムーズだと、同乗者に「上手い」と思わせることもできようて。
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