日曜昼。
いつものように目覚し時計、携帯電話のアラームをぶっ千切って眠り続けていたら、携帯電話が鳴った。発信者は・・・、カントクだ。何事かと思って電話に出るも、アタマが全然働かず、何を言っているのかなかなか理解できなかった。え? 何です? と聞き返してばかり・・・。
それでも内容を要約すれば、エコ耐用マシンの軽量化を手伝わないか、なんて感じだった。
お世話になるマシンだし、渡したいブツもあったことから行くことにした。
コンビニで朝食代わりの食い物を買い、銀行に立ち寄りヤフオクで落札したタービンの代金を振り込み予約してから、カントク宅への道を走り出す。
しかし、晴れて気温も上がった平和な日曜の昼下がり。道にはサンデードライバーと思しき読みにくい動きをするクルマばかり。そいつらをかわしつつ、普段通らない道のリズムを読むのにちょっと難儀しつつ、カントク宅へはどこから入ればいいのか分からなくなって電話しつつ、ようやくカントク宅着と相成った。
マシンは・・・・・・、グレイのボディにピンクのカッティングシートで飾られている姿を某所で画像だけは見ていたが、いざ実物を見ると、これがなかなかカッチョいい。
これからカーペット&アンダーコート剥ぎで軽量化をはかり、スパルタンな内装に変えることによって、何の変哲もないお姉ちゃん使用(仕様)のプチ高級車がモータースポーツ用マシンに変わるのだ。
ということで私が手掛けたのは、運転席回りのカーペット剥ぎ+各部アンダーコート剥がし。カントクの手によって、既に助手席サイドはカーペットも剥がされ、アンダーコートも除去されていた。
それにしても、プチ高級車だけあって遮音性を狙っていたんだろう。カーペット裏の吸音材がなんと分厚いことか。これじゃホントに静かだっただろう。
そんなカーペットをカッターナイフで適当な大きさに切り裂いて剥ぎ取り、無理矢理引っ張ったりして除去。
カーペット除去が終わったら、ハンマーと貫通ドライバーを駆使してのアンダーコート剥がし。運転席足元でハンマーを振るい、床に塗られたコート剤を ガンゴンガンゴン 剥がしていくが、そこはそれ。手入れ不十分なクルマ。アンダーコートの下にサビが巣食い、それをドライバーで貫通しさせてしまうことも幾度か。
まぁ、気分的には槌と のみ とで石に立ち向かう彫刻家の気分だったり。
あとでその穴をカントクがガラスクロスとFRPで塞いでいたが、その匂いがまたケミカルでカラダに悪そうでイイ匂いなんだ。
マシンから取り除かれたそんなカーペットだったり、アンダーコートだったり、不要パーツだったりが詰まったゴミ袋は4、5個ほどにもなり、それらの重さを全てひっくるめれば小柄な女性一人分は軽くオーバーしてしまうくらいだ。
街を走る普通のクルマでも、これだけ軽量化したらそこそこ燃費も良くなるだろう。その代わり、エンジン音だったりロードノイズだったりは盛大に室内に入ってきて、とても快適とはいえなくなるとも思えるが。
そんなマシンを使ってのエコ耐、低燃費5時間耐久サバイバルレース参戦はほぼひと月後、7月30日。
最近のコメント