パン二つの昼食をさっさと食べて、誰よりも速くコースに入ってイメージを膨らませる。トイレ往復用の自転車を借りて、コース攻略法を考えながらダラダラ走った。コース一周したら自転車を降りて、今度は徒歩でもう二周。
ある程度イメージが決まれば、あとは自分のクルマの中に篭ってそのイメージ通りにクルマを操るように自身に暗示をかけるだけ。
そうしてやってきた自分の番。
アクセルを煽ってクラッチどん。すぐに2速へ。と思ったら最初のヘアピンターン。シフトダウンで1速へ。この島を回り込んだらメガネ繋がり。っと、二つ目のターンの入り方が大きくなりすぎたな。右方向へ思いっきり首を曲げて次に向かう先をうかがう。シフトアップ、シフトアップ3速へ。
多少ズリズリ来る感じ。その流れで大島を回るためにブレーキを踏めば、おおっ、結構好きな感じにリアが右に流れたぞ。回り込んだらまた外周へ戻り、あとはパイロンセクションまでを大きな曲がりと考えて踏む踏む踏む。
ここからは、速度を殺さず大きく回ればいいのか、逆に小さく回るべきなのかの答えがわからない。とりあえず最初のパイロンは速度を殺さずに大きくまわって、あとはローでレブに当てっぱなしで270度ターンまで。
まぁ、こんな感じかな。とパドックの自分の位置に戻り、掲示されたタイムを見れば・・・、鼻血が出るかと思った。
1分8秒983
あれ、自分の申告タイムって、確か、1分8秒で残りは9と8と3の組み合わせだったよな・・・。最初が9であることは間違いないから・・・・・・、うわぁ。やっちまったかもしんない。
そんな舞い上がり方をしながら近くにいた方に「ピタリ賞」かも~、なんてにやけて、主催のY氏にも「当てちゃったかも~」なんて申告しに行って、それでも落ち着いてきてから、ひょっとしたら、申告タイムは938だったか、なんて不安になりつつ、それでも誤差は0.045秒ならひょっとしてむふふ、なんてほくそえんでいたのだ。
それに、あと2回走れるし、1本目の修正点も見えている。0.045秒を縮めてピタリ賞を狙うか、なんて考えを新たにして本番2本目。
先ほどよりもすべてに於いてアグレッシブ、アクセルを踏むタイミングも早めにし、これが今の自分のベストだ、と思ってタイムを見れば、あらら、自己ベスト更新ならず。1分9秒731。
じゃ3本目は、テンションが低下して、最初のヘアピンターンでアタマの中が真っ白になった。停止寸前まで減速して、あ、次はメガネと思って走り、そのうちに全てがわからなくなってパイロンセクションまで戻ってきたら、あ、黒旗振られてら・・・。ミスコース・・・。
まぁ、初戦的にはこんなもんか。
それより、申告タイムのニアピン賞はひょっとしたらひょっとして、などと少しばかりにやけつつ表彰式を迎えれば、上には上がいやがった。
申告タイム62秒でニアピンが61秒999。その誤差0.001秒ってなんだよー。でも、誤差では2番目だからなんかもらえるかなー、と思っていたら、ニアピン賞は一人だけだという・・・。
バンザ~イ、ナシよ
糠喜び。
ネタとしては面白かったけど、やっぱちっと悔しいやね。
そんな負けん気の強い子供のようになれるのもまた、こういった勝負の世界の有り難味でもある。
半年振りの競技会は、エントリーすら難しいほどのテンションの低さではあったが、いつもの面々、新しい人々とのやりとりと雰囲気とで、テンションも上げることができ、久々に大きな声で笑えたような気がする。
次はいつだ? 出られるかな?
それよりも、早いところ出力制限装置的なラリータイヤからの脱却を図りたいもので。
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