タラ レバ
起こってしまったことを省みて、あのときこうしたら良かったのに、こうしなかったから悪い方に転んだのか、なんて思うことがある。それは他人の行動についても同じ。
もしも、そこに至るまでの間に何かがあって、少しでもタイミングがずれたら、そんな目に遭わずに済んだのではないか、逆に、もっと早く行動を開始していて、その場を通る時間が早かったら、やはりそんな目に遭わずに済んだのではないか、なんて考えることがある。
いや、そのときその場で、そうなる運命であって、どうやってもそこからは逃れられなかったのかもしれない。
が、時間を戻すこともできず、ただやりきれない思いと悲しさと、怒りの入り混じった気持ちの嵐で胸が焼かれるような思いなのだ。
オートバイレーサー阿部典史さん(32)が、7日午後6時20分ごろ、川崎市川崎区大島1丁目の市道で、オートバイを運転中にトラックと衝突。阿部さんは病院に搬送されたが、死亡した。
阿部さんは世界選手権シリーズ3勝の実績を持ち、「ノリック」の愛称で親しまれていた。
川崎署によると、トラックがUターンしようとしたところ、後方から来た阿部さんのオートバイに衝突した。現場は片側2車線でUターンが禁止されている。
このニュースを知ったとき、真っ先にバイク好きな某カントクにメールした。
先月にもバイク関係で亡くなっている人がいてガックリ来ていたのに、さらには、スバルのラリーを語る上で欠かすことの出来ない英雄みたいな人のヘリでの墜落死でも堪えていたのに、追い打ちをかけるかのようなこのニュース。
なぜか今年は、モータースポーツ関係でそういった訃報が続くのだ。
身も心も、少なくとも一般人よりバイクやクルマ、そういうメカを操ることに長けていて、心構えだってしっかりしているであろう人が、こうやって一般道での交通事故やプライベートでの墜落で命を落とすという現実。
一体何なんだろうな。
これが競技中であるなら、彼等も本望だったりするだろうし、傍から見ているファンだって割り切りようもあるのだろうが、これじゃちょっとやりきれない。
私は、なんにでも予兆があるんじゃないかと思って、やや迷信深くゲンを担いだりするのだが、これが良いこと悪いこと、正しいこと間違っていることの判断ができなくなってきた・・・。
今はただ、ノリックよ、安らかに(合掌)。
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