愚痴合唱
どーも人生後ろ向きで、あまりポジティブになれない私。以前付き合っていたヒトからは、あんたは愚痴を言って軽くなるかもしれないけど、聞かされた私はどうなる、なんて責められ、愛想を尽かされたこともあったっけ。
まぁ、おかげでさらに無口に拍車が掛かってしまうというもんだ。
そんなあまり良くないイメージな愚痴ではあるけれど、フィンランド発祥による「愚痴合唱団」がアメリカに上陸したとか。CNNのサイトより。
シカゴ(AP) 「デートの相手が最悪だった」「上の階の住人がダンスの練習をするのでうるさい」「地球温暖化が心配だ」――さまざまな不満や心配事にメロディーをつけ、声をそろえて歌うことでストレス発散を図る「愚痴合唱団」が、世界各地に誕生している。考案者はフィンランドの芸術家カップル。米国ではこのほど、初のコンサートがシカゴで開かれた。会場となったシカゴ現代美術館のホールは、満席の盛況ぶり。市民たちによる即席の合唱団は、見事な四部合唱で拍手を浴びた。
「米国には、前向きの姿勢を重んじるあまり、愚痴を押し殺してしまうような文化があるが、それは不自然。思い通りにいかないこともあると認めて、声に出す方が健康的だ」と力を込めるのは、愚痴合唱団の生みの親、オリベル・コッチャ・カレイネンさん(35)。パートナーのテレルボ・カレイネンさんとともに、活動の普及に取り組んでいる。
2人の発想のヒントとなったのは、フィンランド語で「愚痴の合唱」という意味の言葉。本来は複数の人が一斉に愚痴をこぼすことを指す比ゆ語だが、「実際に愚痴を歌ってみたらどうだろう」と考えたのが、すべての始まりだったという。2人は早速、オーストラリアからイスラエルまで、各地で市民を集め、次々に合唱団を作った。参加者に音楽経験は不要。ただし、各自少なくとも1つの愚痴を持ち寄るのが条件だ。集まった愚痴を基に、合唱曲の歌詞が作られる。
最初のコンサートは、英バーミンガムでの実験的な試みだった。「ビールが高過ぎる」と歌う学生らの姿が、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」に掲載され、一躍有名に。コンサートはその後ヘルシンキ、ブダペストなど欧州各地で開かれ、合唱団の数も今や20を超えている。
シカゴの合唱団に参加した38歳の女性は、「離婚した前夫が今もシカゴに住んでいる」という愚痴を提供し、歌詞に採用された。ステージを終えた後、「みんなが自分の愚痴を歌ってくれると、応援されているようでうれしい。気分がすっきりした」と、さわやかな笑顔を見せていた。
これは、参加した方が気持ちが楽になるのだろうか。それとも、聴いて「下にはまだ下がいた。私はまだマシ」なんて思うことで気分がすっきりするのだろうか。それらとはまったく逆で、私のようなネガティブ思考のような人は、参加しても聴いたとしても「ああ、やっぱり私はダメなのね」なんて落ち込んでしまうのではないだろうか。
日本での愚痴合唱団があったとしたらネタとして聴いてみたい気もしないでもないし、近くでそういうのがあったら門を叩いてみて、暗かった自分を変えてみたいと「ちょっとだけ」考えてみたりもするけれど、少々微妙な感じも受ける。
まぁ、このニュースを見て、まだ笑えるうちは大丈夫なんだ、と思って自分を鼓舞して行こうそうしよう。
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