ついに大台切り
ようやく原油取引市場の相場が1バレル100ドルの大台を割ったとか。
ニューヨーク――ニューヨーク商業取引所の原油市場は12日、国際指標となる米国産WTI原油の10月渡しの先物価格が一時、1バレル=99.99ドルまで下落、約5カ月ぶりに100ドルの大台を割り込んだ。米国を含む世界的な景気減速が今後も続くとの見方を反映している。ただ、1年前よりはまだ2割以上高い水準となっている。
原油相場は7月11日に1バレル=147.27ドルの史上最高値をつけた後、下落傾向が強まった。取引途中での100ドル割れは4月2日以来となる。
このまま安くなってくれたなら有り難いのだが、反面、景気が悪くなると予想しての安値となれば、これから世界はどうなってしまうのだろう、なんてこともちょっとだけ考えてしまう。
そんな相場下落のニュースをよそに、またハリケーンが上陸した、なんて記事も。
テキサス州ヒューストン(CNN) メキシコ湾を北西に進んでいたハリケーン「アイク」は13日未明、風速43メートル以上の「カテゴリー2」の勢力を保ったまま、テキサス州ヒューストン南東部にあるガルベストン島に襲来した。今後は時速約21キロで北西へ進むと予想され、人口約400万人のヒューストン都市圏を直撃もしくは近くを通過する恐れが出ている。ヒューストンが甚大な被害を受けた場合、米国の大都市のハリケーン災害としては3年前にニューオーリンズを直撃した大型ハリケーン「カトリーナ」以来となる。
米国立ハリケーンセンターによると、「アイク」は米中部時間13日午前2時10分ごろ、風速約49メートルでガルベストン島に上陸した。
地元の電力会社によると、ヒューストン市内外では強風と豪雨で送電線が切断され約180万世帯で停電が発生。同市当局は住民に対し、退避する時間的余裕は最早ないとして家内にとどまるよう勧告した。
倒木などで3人が死亡している。「アイク」接近に伴い、市当局は住民に避難を勧告、約10万人が従ったとされる。直撃を受けた場合、居残りを決めた住民救助などで大きな混乱が生まれる可能性もある。
ガルベストン島の緊急事態管理当局によると、島内の多数地域で浸水が発生、道路は冠水して通行不可能となり、家屋の火災も起きている。同島では約5万7千人の住民全員に避難命令が出されたが、約4割が残留しているという。夜間外出禁止令も出された。
同島沖合では13日未明、エンジンが故障、漂流していたキプロス船籍の貨物船を沿岸警備隊が救助している。乗組員22人は無事だった。
テキサス州に隣接するルイジアナ州のメキシコ湾に面する地域でも民家、店舗で浸水被害が出ている。
このハリケーンの影響で相場が上がるかもしれないが、世界の景気減速の予想がこの相場の動きに反映しているのなら、相場が上がってもそれは一時的なものなのかもしれない。
また、そんな原油取引相場の変動に対応する為、石油元売各社がガソリン価格を毎週改定する、なんて記事も見つけた。
石油元売り大手の出光興産は16日に、これまで月2回改定していたガソリンなど石油製品の卸価格を、10月から毎週改定する新方式に改めることを発表する。新日本石油も9月中に、月1回の改定を10月から毎週改定する方針を発表する見通しだ。ジャパンエナジーも同様の制度を検討しており、月初めや月末にガソリンスタンドで見られたドライバーの行列や買い控えといった行動も変わりそうだ。
元売り各社はこれまで、主に月初めに卸価格を見直してきたため、ガソリンスタンドの店頭価格も月初めに大幅に変わるケースが多かった。今後は、原油価格の変動が卸価格に素早く反映されるようになり、店頭価格も基本的に毎週見直されるとみられる。
原油相場は現在、ニューヨーク市場で指標となる原油価格が12日に一時、1バレル=100ドルを割り込むなど下落基調にある。原油の値下がりが続けば、ガソリン価格の毎週改定によって、今よりも素早く原油相場下落の恩恵をドライバーが受けられることにもつながる。新方式が導入される10月初めのガソリンなどの卸価格は、さっそく値下がりする見通しだ。
ただ、新方式になれば、相場によっては卸価格がめまぐるしく変わるため、ガソリンスタンドでの価格も乱高下してドライバーが戸惑う可能性もある。
出光と新日石はこれまで、半月~1か月間の原油価格と為替レートの変動をもとに卸価格を見直していた。しかし、原油価格の上昇局面では価格転嫁が遅れ、業績悪化の要因になっていた。
新方式では、東京工業品取引所のガソリン先物相場などを新たな指標とし、1週間の平均価格を卸価格に反映させる仕組みにする。
ガソリンスタンドの価格表示看板を見て一喜一憂する機会が増えそうだ。
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