気温が上がりつつあり、雪も解けつつあるは、着実に春が近づいていると感じられるそんな時期だ。春分の日を機に、通勤などの外出時に着ていた、大柄な私に取ってもやや大判なダウンのジャケットから、皮のハーフコートに着る物を変えたが、それだけでも体が幾分軽く感じられるようにはなった。
しかしながら、気持ち的にはずっと不調が続いている。そのために病院に掛かり、薬を処方してもらってそれで何とか社会生活が送れるか、なんて感じか。
でも、もっと暖かくなったらそんな気持ちのリハビリを兼ねて、2年前の夏にあったフリマで手に入れた台湾製の妖しげなカメラ(価 100円)、本来ペンタ部にあるべき銘版はなかったが、右肩に記されていた機種名(??)、GT-306 から検索したら、多分 ROJIAE GT-306 だろう、を手にブラブラしよう、なんて思いついた。アジトの片隅でほこりを被っていた、手にいれてから一度もフィルムを通していないそんなカメラがちゃんと動くかどうかを確かめるため、まずはフィルムを巻き上げてからシャッターを切る空写しをしてみた。
そしたら・・・、切れたは良いがそのままシャッターが閉じないで開きっ放しとなってしまった。その状態で巻き上げ動作をしたらとりあえずシャッターは閉じたが、それからシャッターを切ったらまた開きっ放しとなってしまう。そして、その状態で軽くカメラにショックを与えたら、開いていたシャッターが閉じた。
これは多分、バネ仕掛けのシャッター機構に何らかの引っ掛かりがあるに違いない。そう考えて、まずはフィルム室からアクセスできるシャッター幕(?)が開いている状態のときに、爪楊枝でマーガリンを注し込んでみた。それから空写しを50回以上。とりあえずこれでダイジョブか、なんて思って空写ししたら、またシャッターが開きっ放しになってしまった。
いよいよバラさないといけないか、と覚悟を決め、一本だけ持っている精密ドライバーで見えるねじを片っ端から外していく。底面にあった3つのネジを外してみても・・・、シャッター機構にはアクセスできそうもない。
ならばと左右の側面のネジそれぞれひとつずつを外し、天板(軍艦部?)を上に引き上げようと試みるが、まだどこかに引っ掛かりがあるようだ。じっくり見るとフィルム巻き戻しクランクの基部にネジがあった。それを外してもう一度・・・。どうもフィルム巻上げレバーとシャッターのあたりで固定されている模様。だけど、ネジは見えない。
レバーを何とかして外せたら先が見えたのかもしれないが、それを試みるだけの術を思いつかなかった。力で無理矢理引き上げたら、破滅的なサウンドが発せられそうで怖かったというのもある。
仕方がない。あまりやりたくはなかったが、側面のネジを外して軍艦部を持ち上げた時にペンタ部と本体の間に生じた隙間から浸透潤滑剤 CRC 5-56 を吹き込んでみた。
巻き上げる、シャッターを切る、すると、それまでよりも軽快にシャッターが切れる音がした。ためしに100回ほど空写しテストをしてみたが、開きっ放しになるようなことはなかった。完治か?
とりあえず、暇を見つけたらもっとじっくり弄くってやろうとは思う。
でもって・・・、こんな謎の台湾カメラ取り上げたサイトがあったのでリンクを。
ヤフオクにも何度か出品されてはいるようだ。今アクセスできたのはここだけだけど。
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