私はパソコンのキーボードに関しては、メカニカルキーボード信者と言ってもいい。打鍵時のカチャカチャ感が「あー文章打っているなぁ」な気持ちになるからである。
ちなみに、私を電脳界へ引きずり込んだ「師匠」が払い下げてくれたマシンが DELL の OptiPlex XMT 590 なるマシンで、Pentium90MHz メモリ 16MB、HDD が1GB という、まぁ当時としては標準的なマシンだったのだろうと思う。師匠は暇つぶし用にナムコのゲームをもインストールしておいてくれた。あと、秀逸だったのがキーボードの打鍵感。某所では X-FILES モルダーのパソコンのキーボードと同じ音がする、なんて噂の、DELL SK-D100M なるキーボードがついていて、それがメカニカルキーボードだという。
http://homepage3.nifty.com/junkyou/pc/pc_4.htm
まぁ、まだモデムも手に入れてなかったから、ナムコのゲームを256色画面で楽しんでいたっけ。画面の解像度(?)を16ビットにすると、途端にナムコのゲームの動きがカクカクして、糞重たくなったことを覚えている。
その後、確か14,800円ほどの値段で 28800bps のモデムを買って、ダイヤルQ2のインターネット接続で楽しむ傍ら、パソコン通信「Nifty-serve」にどっぷりハマって首まで浸かり、喉からこみ上げるくらいになったっけ。それは、やっぱりキーボードが良かったから、だと思う。確かに、師匠が使っていたころの癖があって、左側の Ctrl キーが利かない、なんて些細な欠点もあったりしたが、いいキーボードとパソ通上での良い知り合いとの濃密な関係のおかげで、タッチタイプを覚えたといっても過言ではないと思う。
その後パソコンは2代程代替わりしたが、キーボードだけはずっとそのままだった。他のキーボードには目もくれない、だって、最高のキーボードだと思っていたから。
その後、自分で組んだパソコン(Celeron600MHz メモリ 384MB HDD 20GB+1GB+1.2GB)がどうにも重くなり、まぁ、OS も Win ME という「素晴らし」くて「最高」な物だっただけに、仕 方 な く ショップブランドのパソコンを買うことを決意したのだ。2009年の春のことだった。
届いたパソコンは画面もでかく、性能だって向こう10年は戦えると思わせる内容だ。DOSPARA の Prime Monarch QX ってモデルで、OS は Win XP Home Edition SP3、Office Personal 2007 を入れてもらい、気になる CPU は Intel Core 2 Quad Q9650 (クアッドコア/3GHz/L2キャッシュ6MB×2/FSB1333) でメモリは 4GB DDR2 SDRAM(800MHz/2GB×2/デュアルチャネル)、HDD は 500GB のを 60GB と 440GB に分けてもらって、さらに 1TB の HDD も追加しちゃって、グラフィックボードに NVIDIA GeForce 9600GT 512MB なんてのを奢り、フロント面には 7in1カードリーダー、フロッピーディスクドライブをつけてもらって、サウンドボードに CREATIVE Sound Blaster X-Fi Xtreme Audio を入れてもらった。性能面では、やっぱりこれであと10年は戦える、と思わせる布陣ではあった。が、マウスとキーボードがショボかった。
いまどき2ボタンの光学式マウスなんて叩き売りしているだろうが。キーボードだって、USB 接続しかなく、打鍵感はふっかふか。どーにも気持ちが悪い。
従って、マウスは従来のトラックボールに頑張ってもらい、キーボードもしばらくは DELL の DELL SK-D100M に頑張ってもらおう。時期を見て適当なメカニカルキーボードに取り換えちゃる、なんて思ったものだ。まぁ、定額給付金を使えばそれで良いし。
で、待望のメカニカルキーボードを買った。それがこれだ。ダイヤテックのFKB108Z/JW というモデルで相性的には ZERO「ゼロ」という。ヨドバシカメラ価格で6980円。まぁこんなもんだろう。ホントはパソコンの筺体と会わせて黒いモデルが欲しかったが、まぁ色違いというのもアリかなぁ、と考えることにした。この辺は、私のアルト(ボディ色は黒)のフューエルリッドが紺色になっていたり、フロントバンパーが白になっていたりと、変なつぎはぎ状態を良しとする私の感性にも関わってくることなんで、まぁ、妥協するかな。それに、このパソコンの前に頑張ってくれていた Celeron600 ちゃんは、パソコンの筺体が白なのに FDD だけが黒かったりと、変な拘りみたいのはあったからねぇ。
http://www.diatec.co.jp/products/det.php?prod_c=312
で、早速繋いで試し打ち。打鍵感はちょっと硬いかな? でもいずれは慣れてくるだろう、とそう思っていた。確かに打鍵感はひと頃と比べると幾分は柔らかくなった。が、どうして「U」と「N」、あと「。」とテンキーの「2」と「9」がダブルクリック、トリプルクリックされてしまうの? 思考の速さとシンクロしてタイピングしているときにこれだと、思考がそこでつまずいてしまうんだよ。家計簿ソフトに入力するときだって、テンキーを叩く時はそぉっと優しく触れないと222222222222なんて連打されてしまう始末。
コントルールパネルのキーボードのところで調整できるだろうと思っていろいろ試したみたが、やっぱり「U」と「N」と「。」、テンキーの「2」と「9」はどうやっても連打されてしまう。これじゃ、思考の速度とシンクロしてタイピングできない。仕方ない、パソコンが入っていた段ボールの中から、黒い筺体にぴったりお揃いの黒いキーボード(USB 接続のみ)を起用させるか。一応、思考速度とシンクロしてタイピングはできているが、フカフカな打鍵感はどうにも頂けない。
ヤフオクなんかで DELL SK-D100M なんかを探してみるか、ヨドバシカメラ辺りで打鍵感がしっとりなじむキーボードを探してみるか・・・。
ちなみに、去年の3月いっぱいで辞めたシゴト場では無数にパソコンがあって、それぞれに打鍵感が違っていたなぁ。浮いているんじゃないのこれ、なんてのがあれば、渾身の力で叩かないよ入力できないキーボードもあったし、酷使された挙句キートップがぶっ飛んでしまって行方不明になったヤツもあった。で、入力するときはそこに指を突っ込むと。
それにしても、やっぱりキーボードに関しては譲りたくないなぁ。カチャカチャさせて打ちたいなぁ。
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