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2011.01.25

映画館に行ったよ、アンストッパブルを観に

私が映画館に足を運ぶのは非常に珍しいこと、なんだ。その珍しい事がちょうどひと月前にもあった。その時見たのはとりあえず SPACE BATTLESHIP ヤマトだった。まだ見ていなくてネタバレは勘弁な人はここで引き返してほしい。

でかい画面で見るヤマトの迫力は凄いものだった。だけど、波動砲をバンバン撃たれると有難味が薄くなってしまったのも事実。そして、ガミラスによって波動砲を塞がれちゃイカンだろうと。そんなことがあったら工兵部隊でも何でも組織して、その障害物を排除するのが何よりも優先されることだったろうに。アニメ版の宇宙戦艦ヤマトでも波動砲にドリルミサイルを突っ込まれて撃てなくなり、最終的には真田さんとアナライザーの対処でドリルを逆回転させることによってガミラス艦隊を叩きのめしたんだよ。でも、水戸黄門における印籠のような波動砲が塞がれたままで、ガミラスに「特攻」し、波動砲でヤマト自体を暴発させてしまうというエンディングは、ちょっとなー・・・。

もう一度カネ払って観るかと聞かれたら、多分「観ない」と答えるだろう。テレビで放送されたとしても、やっぱしチャンネルを合わせる気はしないだろう。

で、今日観てきた映画はアンストッパブルだ。これは奇跡体験アンビリバボーでも放送された実話を元にしているから、大体の粗筋は知っている人もいるかと思う。まぁアレだ、危険物満載の貨物列車が些細なミスから大暴走を始め、そのままだと大惨事になってしまう。そんな列車を止めるために男たちの意地と決死の覚悟の末にハッピーエンド。となるんだけど、いやぁ、それでもハラハラしたよ。

映画だからバッドエンドってことも有り得るかな、そんな後味の悪い映画だったらいいなぁ、なんて事も思ったのも事実ではあるけれど。

で、祖父も父も鉄道マンだったから、そのきっかけとなったミスは許せないだろうなぁ。もちろん私も許せないもの。何やってんだこのバカ。スロットルを入れたままで機関車を離れてポイントを変えてまた機関車に戻ろうなんて手抜きを考えんな、このすっとこどっこいが。やたらと重たい荷物で全長800メートルだから、一度止まったら動き出すにも相当な手間がかかりそうなことは分かる。だけど、スロットルを閉めないでその場を離れるってどうよ? 無事に機関車に戻れて何事もなかったらそれまで、なんだろうけど、そのすっとこどっこいのバカ野郎がデブなもんだから、機関車に戻れねぇでやんの。しかも途中でコケちまうし。さらに運の悪いことには、列車全体に制動をかけるためのエアホースも繋がっていないときたもんだ。さらに付け加えれば、何かの拍子かスロットルが全開になってしまうし。

しかし、そのすっとこどっこいのバカのデブ野郎を除けば、難しい判断を下さないといけない運行関係(?)の女性とか、その女性と対立するアホンダラ部長とか、その暴走列車の荷の名前から相当な危険物であることを瞬時に把握するヒゲインテリとか、警察の先導で思いっきりピックアップトラックをぶっ飛ばし、最後の最後でとても良いアシストをする溶接担当とか、いろんないい味のある役者が揃っていたね。


でもやっぱり主役の二人、デンゼル・ワシントン(黒人のスキンヘッドという印象)とクリス・バイン(白人若者の無精ヒゲ野郎、なんて感じ)の良い演技がないと話は締まらないんだな。黒人のスキンヘッドという印象の彼の役はベテラン機関士のフランクで、その日初めてコンビを組んだ白人若者の無精ヒゲ野郎は車掌でウィルという。で、職歴はまだ4ヶ月と。そんなベテランとルーキーの対立ってのはやっぱりあるんだねぇ。大体ファーストコンタクトから「いつからここは託児所になった?」「老人ホームかと思ったよ」なんてやり合うしね。

彼等は出発地点でちゃんと貨物列車を引き出した。はいいが、余計に5両も連結させてしまったんだな。ウィルの判断で。それで、機関車内でちょっとした言い合いになるんだが、まぁこの辺は割愛してもいいだろう。

そのため列車が余計に長くなってしまった訳だ。これが一つの伏線になるのかな? 無線で運行担当の彼女から「無人暴走貨物列車がそっちに向かっている」なんて連絡が入るんだ。こりゃーヤバいってんで近くの側線に入ろうとするんだけど、余計に連結させた5両分が入り切らない。仕方がないからもう一つ先の長い側線に入るため、そしてその暴走列車をやり過ごすため、できる限りの加速をしてギリギリのタイミングでその側線に入った、はいいが、やっぱり5両余計に連結させた事が災いとなり、列車後部が暴走列車と接触、じゃないな、衝突し、木っ端微塵になってしまうんだ。

さぁこれでどういう事態なのかが理解できたベテランとルーキーの二人。連結していた荷を切り離し、機関車単独でバック全開で走り、無人暴走列車の最後尾に連結して「引っ張るように」減速させる、なんて考えて行動に移すんだ。

一方、運行管理の方はと言えば、アホンダラ部長が暴走列車の前に重連の機関車を配置し、その重連機関車で暴走列車のアタマを押さえて停車させようと考え、その次の策として、被害を最小限に留めるために脱線装置を使うんだ。

下っ端は言われた通り動くしかないわな。
で、重連機関車が頭を押さえた。でも減速が間に合わず脱線装置がある所に差し掛かってしまう。そして運の悪いことに、アタマを抑えるために出てきた重連機関車だけが脱線転覆し、炎上してしまう。これで一人死んだな・・・。

で、そんなアホンダラ部長の判断が間違っていたということで、映画の最後では「解雇」となっていて、私はそこで「ぷっ」と吹き出してしまったよ。

それで残るは、バック全開で走る旧式機関車を暴走列車の最後尾に連結させて、機関車のブレーキで暴走を止める方法しかなくなった訳なんだけど、100キロ超で走る列車に連結させることがどんなに難しいか、私には想像もできない。半分衝突みたいな感じだったしね。そして、ウィルの誘導で連結することができたは良いが、最後のキモのピンが中々落ちないんだ。キックの鬼と化し、無蓋貨車から吹き飛ばされる穀物にまみれながらも、どうにか「完全」に連結することはできた。そして、その際にウィルは足に怪我をしてしまうんだ。

それで、ブレーキをかけるんだが、機関車は旧式で、対して暴走列車の無人機関車は最新式。列車全体を止めるためのエアブレーキは使えない、そのためにはどうするか。無傷の運転士フランクがウィルにブレーキ操作を任せ、フランクはは暴走する車両一つ一つ屋根を走ってはハンドブレーキを回して列車自体を止めようとする。

それでもやっぱり難所が来るんだよ。
高架で大きくカーブを描き、その周りには可燃物のタンクがあるというそういう難所が。列車の一部の片輪が浮いた、ブレーキをかけるウィル、無蓋貨車からは大きめなパイプ状のものが どんがらがっしゃん と振り落されていく。ブレーキを小刻みにかけるウィル。それでも何とかその高架の大カーブという難所は乗り切った。そして高架部分は終わった。


そうしたところで、パトカーに先導されながら思いっきりぶっ飛ばし、ピックアップトラックで暴走列車を追いかけてきた溶接担当がようやく追いつき、機関車に残るウィルに「荷台に飛び移れ」と声をかけるんだ。やることは分かった。荷台に飛び移ったらそのままぶっ飛ばして先頭の最新式の機関車に横付けし、ウィルはものすごいスピードの中で機関車に無事乗り移り、運転席まで行ってスロットルを戻し、ブレーキをかけて一件落着と。

まぁ、ざっと書いてみたらこんなもんか。

でも、フランクもウィルも家庭に事情を抱えているんだ。
フランクは4年前に奥さんをガンで亡くし、二人の娘はウェイトレスをしている。だから、フランクは暴走し続ける列車の中で姉妹の妹に電話をかけて「愛している。姉にもそう伝えてくれ」と言って電話を切るんだ。ウィルはウィルで夫婦間の裁判で係争中で、30日間子供と会えないなんて言われていて、子供が登校する様を自分の車のバックミラーで見るだけしかできなかったんだ。で奥さんはそのウィルが今どんな状況にあるのかをテレビをつけて見てやっと分かって、列車が止まった場所に駆けつけて抱き合う、とまぁ、お決まりのパターンで〆と。


途中、そんな暴走列車を止めるために、元海兵隊員の人間をヘリから吊下ろして機関車に乗り移らせようとするも失敗。警察の狙撃部隊が燃料カットボタンを狙撃するが、これも失敗と。ヘリから乗り移らせる作戦は知らないが、警察の狙撃部隊が燃料カットボタンに向かって撃つってのは奇跡体験アンビリバボーでもやっていた気がするなぁ。

でもこれ、ディザスター・パニック映画として王道を行ったものなんじゃないかな? ダイ・ハードみたく、何回見ても楽しめるような映画だと思うもの。

もう一度観る? メンズデーの他に半額、なんて大出血サービスがあったら喜んで観に行くよ。そして多分、見る度に新たな発見があると思うから。

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