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2011.05.15

代替エネルギーを模索せよ

2011(平成23)年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震では、火力発電よりもクリーンで効率が良くて安全、という原子力神話は脆くも崩れ去った。が、現在も復旧、事態の収束に向けて、見えない敵に怯えながらも多くの人が携わっていることだろう。いかなる理由があるにせよその行動にはまったく頭が下がる。

そんな中、管直人総理大臣は中部電力に対し、浜岡原子力発電所の全ての炉を停止させることを要請し、中部電力はそれを受け入れた。その理由としてこれから30年以内にマグニチュード8程度の東海地震が発生する可能性は87%と極めて切迫しているから、としている。

じゃあ、日本の電気はどうなるのか? いくら電力の使用量が多い時間帯をずらすと言っても、足りないものはどうしても足りなくなってしまうだろう。パソコンなどでも使い方や設定を変えることで節電に努めても、ない袖は振れないだろう。結局どうする?

いや、個人的には40年前の生活レベルまで戻すことは不可能ではあるけれど、20年くらい前までだったら何とかなるんじゃないか、なんて思っている。あくまでも個人的にではあるが。

私が建築の専門学校へ入学し、そこの寮(ってもマンションみたいだったな)に入った時、平日は深夜2時を回ればテレビのどのチャンネルも大体砂嵐だった。たまにはカラーバーというのか、テストパターンというのか、そういうのが映し出されることもあったが、基本的にはそうだった。ただ、土曜の夜は「三宅裕司のいかすバンド天国、略してイカ天」や「三宅裕司のえびぞり巨匠天国、略してエビ天」などが放送されたが、それらが終わると札幌圏、北海道は番組終了となり、しばらく後に砂嵐、というのがパターンだった。東京ではまだ番組が続いているのになぁ、なんて悔しい思いをしたこともあった。

けれどいつからだろう? 深夜のテレビの時間帯を買って、アメリカンな通販番組を始めたり、ホントはニュースオンリーの衛星放送をそのまま地上波テレビでも流すようになったのは。深夜生活者にとっては嬉しいことではあったけど、その時間帯の放送をやめるだけでも、結構な節電になると思うんだよな。

あとは、白熱電球からLED電球へ買えることで消費電力を少なくする、なんて手もあるな。ただ、ちーとばかりお値段が張るのがタマにキズだけど、元は取れるのかな? あと、個人レベルとしては色々な電気機器の待機電力をカットする、なんて細かい技もあるけれど、できたとしてその辺りくらいが限界だろう。

まぁ、そういうことをチマチマと考えていた訳さ。
そしたら出てきましたよ、報道で。

新エネルギー確保の“切り札” メタンハイドレート採取へ実験装置導入


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 日本近海に分布するシャーベット状のメタンガス、メタンハイドレートの効果的な採取に向け、産業技術総合研究所のメタンハイドレート研究センター(札幌市)が世界初となる大型実験装置を導入したことが14日、明らかになった。産総研では装置を活用し5月末から本格的な実証試験に乗り出す。東日本大震災による東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、政府は原子力発電の比率を高めることを盛り込んだエネルギー基本計画の見直しも視野に入れており、メタンハイドレートは新たなエネルギー源として、にわかに期待が高まっている。

 実験装置は内径1メートル、高さ1・5メートル、厚みは7センチの鉄製で、産総研は砂、水、高圧のメタンガスを順に注入することで、海底1200~1300メートルに存在する170~180気圧、温度10数度のメタンハイドレート層を再現。この層に井戸を掘り30気圧に減圧することによって、メタンハイドレートを「安全かつ効果的に採取する」(成田英夫・産総研メタンハイドレート研究センター長)実験を行う。

 実験では(1)採取によって地層が縮まり、生産性が低下しないか(2)井戸にどの程度の負荷がかかるか-などを検証し、平成24年度には海洋実験に乗り出す方針。

 メタンハイドレートは、日本近海の東部南海トラフだけで日本の天然ガス年間消費量の13・5年分に相当する約1兆1400億立方メートルの存在が確認されており、現在のガス田の埋蔵量ランキングにあてはめると世界20位程度に位置する有望な資源。

 東電福島第1原発の事故を踏まえ、菅直人首相は10日の会見で、平成42年までに原子力発電の割合を50%以上に引き上げることを目標にしたエネルギー基本計画について、「いったん白紙に戻して議論する必要がある」と表明。エネルギー安全保障の見地から、原発に代わる新たなエネルギーの確保が求められる中で、メタンハイドレートの採取技術については「米国などが国家プロジェクトとして進める中で日本が最も進んでいる」(成田センター長)という。日本のメタンハイドレート開発については、平成6年から通産省(現経済産業省)が中心となって基礎的研究を開始していた。

 メタンハイドレート 天然ガスの原料となるメタンを水の分子が取り囲んだ状態の固体結晶。永久凍土地帯や大陸縁辺部の海域に高圧低温の条件下で生成され、火をつけると燃えるため“燃える氷”といわれる。燃焼時の二酸化炭素(CO2)排出量は石炭や石油に比べると半分程度で、地球温暖化対策にも効果的な新たなエネルギー源として注目される。

メタンハイドレートに関しては当ブログでも何回かネタにしている。ちょっと検索してみたら、ヤな偶然だね、3月10日、東北地方太平洋沖地震の前日に上げていた。他には4月6日アップ分でもほんのちょっと触れている。

あとは、身辺整理の一環としてアジト内の古雑誌をまとめて捨てる、なんてことをしていたのだが、その雑誌にもメタンハイドレートが取り上げられていたのだよ。その雑誌、あー面倒だ、ムーだムー、そのバックナンバーに1993(平成5)年7月12日午後10時17分に発生した北海道南西沖地震の津波に襲われた奥尻島青苗地区で何故か火災が発生し、壊滅状態に陥ったそうだが、その際にジェット機のような音が聞こえた、なんて証言も書いてあった。地震が原因でプロパンガスが漏れたところで停電になったなら、電気火花による引火はまずあり得ないと。つまりは、地震による海底の揺れがメタンハイドレートを活性化させたため、津波に乗って火がやってきたと考えるのが妥当だ、なんて感じの記事だったと思う。

また、バミューダトライアングルでの飛行機や船の消失事件も原因はメタンハイドレートなんじゃねぇの、なんて記述もあったな。それはリンク先でも書かれているし、矛盾点もあるからそれが真実なのかトンデモなのかは分からない。


なんか思いっきり脱線したな。
たださ、日本は思いっきりエネルギーを輸入に頼ってきた訳じゃないか。そのため、火薬庫と称される中東情勢の変化や産油国の「談合」、あとは銭ゲバによる投機マネーの流入か、それらが絡み合っての石油価格に振り回されてきたじゃないか。

あとは何だ? 水力発電か? そのためにダムを作るとなったら、その場所を選ばれた人は半ば強制的に移住させられてしまう。そして何より時間もかかるしカネもかかる。だったらさ、同じ時間とカネを掛けるんだったらさ、メタンハイドレートに賭けてみようよ。決して勝ち目がないギャンブルだとは思わないぞ。

メタンハイドレートだけじゃない。日本は四方を海で囲まれているんだ。その海の力だってエネルギーに変えることはできるだろう。潮力発電、波力発電、ひょっとしたら潮流発電。そういうのを実用化できたら産油国に頭を下げなくても済むんだぞ。上等じゃん。最高じゃん。技術立国日本ここにあり、だ。

あとは、コストパフォーマンスだけだな。なーに、大東亜戦争で負けて焦土と化した国をここまで成長させてきたんだ。大企業からの無理な注文を受けるために、下請けの町工場などは雑巾を絞って絞って水が出なくなるまで絞って、その上さらに絞る、なんてこともやってきたんだ。日本はできるんだよ。日本はできるんだよ。


日本はできるんだよ。

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