店でカミソリの替刃を買う。
Schick のスーパーIIプラスなる替刃なのだが、私のカミソリはそれより古いスーパーII のようだ。まぁ、互換性が保たれているから良しとしよう。
おぼろげな記憶によれば、スーパーIIのときの替刃には白い「スムーザー」は付いていなかったような気がする。
で、このカミソリ、今となっては性能的にも使い勝手的にもやや劣ると思われる2枚刃なのだ。が、店のカミソリが並んでいる棚をちょっと興味を持って覗いていたら、今は5枚刃で、スムーザーは当たり前。さらには、不意にカミソリを横に動かしてしまったときのための安全策、プロテクターもついている。
テレビCMで「切れてな~い」とやっていた格闘家はマイク・ベルナルドか? その高性能なカミソリと比べると、私が持っているカミソリは幾分劣ってしまう。ちょっと事情があって、札幌のアジトと実家を行ったり来たりしている最近なのだが、実家で風呂に入った際に父のカミソリを勝手に使わせてもらうと、それは4枚刃でプロテクター付きで、剃り心地も、まぁいい。
ただ、使い慣れていない道具に加え、私が強度の近視+乱視なので、鏡を見ようとしても見えないのだ。なので、アジトのときはコンパクトに畳める小さな鏡を持ってヒゲを剃る。しかし、実家の風呂は備え付けの鏡があるだけで、湯気で曇った鏡に石鹸を塗って、ちょっとだけでも てめぇ の面を見ようとガンを垂れてみても、見えないものはどーしても見えない。なので、ほとんど手で探りを入れて剃るしか仕方がない。
そのプロテクターのおかげなのか、流血沙汰になったことはないのだが、これが我がアジトにある(多分)Schick スーパーII で剃ると、必ずどこかで出血し、白い泡の中に朱が混じるのだ。あごの下辺りがやはり出血沙汰になってしまう。床屋でも、「あごの下の肌、荒れてますねぇ」なんて言われる位だから、やっぱり見る人が見たら痛々しそうに見えるのかな?
そんなことがあるから無精ヒゲにしてしまうのだ。
個人的には剃ってから3、4日ほど時間を置いた状態のヒゲが好きなんだけど、人に言わせれば「不審人物」に見えるそうで・・・・・・。さらに放置すると、当時親密だった女性に頬ずりをしたときも痛がられず、くすぐったい、と身をよじって笑われた、なんて過去もあったっけ。
まぁ、ある程度伸ばした方が、剃るときも比較的簡単に深剃りができるから、伸ばす、なんて意味もあったりするし、何かの験担ぎでヒゲを剃らない、なんて話も聞いたことがあるもんな。
で、買った替刃の注意書きを見てみると・・・、
ヒゲ剃り中は刃先を時々水洗いすれば、目づまりが少なく、より快適なシェービングが楽しめます。
とあった。
楽しめます、楽しめます、楽しめます、だとう?
ヒゲ剃りって楽しいか? そういやぁ、知人繋がりの坊さんが、ほかの業種のお友達と風呂に入った際に、ヒゲ剃りの延長でアタマまで剃っていた、とか何とか・・・。そのシーンを見たお友達は茫然としたとか。モミアゲのところでカミソリがストップするかと思ったらそのまま頭頂部を通って反対側のモミアゲに到着、なんてされたらビックリするよ。
ちなみに、小学時代にモーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンシリーズを読みまくったんだけど、そのシーンの中でルパンの隠れ家に存在感がある名脇役のガニマール警部から電話があって、そのときルパンは石けんを顔に塗って髭を剃っている途中だったんだな。電話の話が長くなりそうだからと、石けんを塗った顔が突っ張ってきた、とか言って電話を切って、その後その隠れ家ももぬけの殻になり、ガニマール警部をおちょくる意味でのカブトムシが置かれていた、なんてシーンが印象に残っていて、ヒゲ剃りに一種の憧れみたいのもあったけど、今はただメンドくさい。
無精ヒゲっぽく毛先を揃えてくれるシェーバーなんかもあると聞いたことがあるけど、それはそれで、なんか本末転倒のような気もするしなー。
水を使わない電気シェーバーも一応は持っている。札幌に出てきて一人暮らしをする際に Panasonic、じゃない National の 充電式の刃が丸いシェーバーを買った。が、剃り心地はあんまり良くなかったなぁ。ヒゲの生えている方向と対抗するように深剃りをするからなのかもしれないんだけど、痛いんだ。ヒリヒリするんだ。電気シェーバーじゃなくて、毛糸の毛玉取り機なんじゃないのか、なんてことも思ったくらいにして。
まぁ、メンテはメンテで、その丸い刃を外して小さなブラシで粉状のヒゲをかき出す作業は妙に好きだったけどね。
最近のコメント