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2012.02.17

乗り越えろ

日本はいつだって、難題に直面したらいろんな方法を模索してその問題を解決してきたじゃないか。大東亜戦争の頃だって、もう戦闘用に飛ばす飛行機にも事欠いたときに、ふ号兵器、通称 風船爆弾を作って偏西風に乗せて太平洋を横断し、アメリカ本土空襲を企てた。その結果、謎の山火事などがあったみたいだが、それでも木に引っかかった不発弾に触れた民間人6人が亡くなっている。

アメリカ相手に拳を上げ、アメリカ本土に空襲を仕掛けたのは、後にも先にも日本だけだよ。


排ガス規制だってそうだ。アメリカで大変技術的に厳しいマスキー法を最初にクリアしたのは、ホンダのシビックだ。

その他、日本が世界に誇れる技術は、大学の研究室は当然のことながら、実は中小の町工場が持っていると聞く。元請けの大メーカーからの無理難題を何とかして解決しようと試行錯誤した結果、世界じゃここだけ、なんて話だって聞く。さすがにこれらは枚挙に暇がないので、どこから手を付けていいのかすら分からない。だから Made in JAPAN はまだ信頼されているんだ。


さて、私がずーっと期待し続けているメタンハイドレート、手探り状態ながらようやく採掘が始まったようだね。

“燃える氷”採掘開始 夢のエネルギー採掘技術手探り、コストに課題

Trd12021523140015p1「燃える氷」ともいわれるメタンハイドレート(三井造船提供)

 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が15日に愛知県渥美半島沖で世界初となる海底掘削を始めた「メタンハイドレート」は、日本を囲む近海に豊富に埋蔵されている。安定的な供給が実現すれば、資源小国ニッポンにとっては、“夢のエネルギー”となる。ただ、採掘技術が確立されていないうえ、大幅なコスト削減による採算性アップが不可欠だ。環境への影響も未知数で、乗り越えるべき課題は多い。

 メタンハイドレートは、都市ガスなどに使われるメタンが低温高圧状態で水分と結び付き、結晶化した氷のような物質。火を付けると結晶内のメタンが燃焼することから「燃える氷」とも呼ばれる。永久凍土の地下深くや深海に埋蔵が確認されており、採掘して結晶からメタンガスを取り出せば、都市ガスのほか、火力発電向け燃料として使用することができる。

 日本では平成13年から本格的な採掘計画に着手。JOGMECなどが20年にカナダで凍土からの採掘に成功。今回は愛知県沖から和歌山県沖にかけての東部南海海域で海底採掘の試験を開始。政府は平成30年度の商業生産を目指している。

 経済産業省によると、東部南海海域のメタンハイドレートの埋蔵量は、国内の天然ガス使用量の十数年分にあたる約1兆立方メートル。北海道周辺や新潟沖も合わせると、日本近海の総埋蔵量はガス使用量の約100年分に相当する計7・4兆立方メートルに上ると推計されており、日本の新たなエネルギー源として「大きな可能性を持つ」(枝野幸男経産相)と期待されている。

 ただ、深海に眠るメタンハイドレートを効率的に掘削する技術の確立は手探り状態だ。、採掘コストは同量の天然ガスを輸入する場合の「5倍近くに達する」(経産省関係者)との見方もある。開発事業者の利益や輸送費を含めれば、他のエネルギーに比べさらに割高となる。

 また、メタンガスは二酸化炭素(CO2)に比べ地球温暖化の効果が20倍近いとされており、採掘中に漏れ出せば、地球環境に大きな負荷をかけることになる。

 石油や天然ガスなどエネルギー資源のほとんどを海外に頼る日本にとって、メタンハイドレートへの期待は大きいが、確実に商業生産が見通せる段階にはなっていないのが実情だ。

Wikipedia 先生によれば石油や石炭に比べ燃焼時の二酸化炭素排出量がおよそ半分であるため、地球温暖化対策としても有効な新エネルギー源であるとされる、とある。メタンハイドレートの採掘時に仮にメタンガスが漏れ出したとすると、Wikipedia 先生が述べていた文と、メタンガスは二酸化炭素(CO2)に比べ地球温暖化の効果が20倍近いとされており、採掘中に漏れ出せば、地球環境に大きな負荷をかけることになる、という文章とでは、どっちを信用していいのか分からない。

でも、これがもしギャンブルだとするなら、夢がある方に賭けたい。すなわち、Wikipedia 先生の文章の方だ。鉱物資源を採掘する時に事故のことを考えるのは乱暴だろうか。ちょっとくらい作業でミスってメタンガスが漏れたとしても、鉱山での事故と比べると大したことではないのではないか? やっぱり乱暴かな? 暴噴したらヤヴァいかな?

ただ、やっぱり、Wikipedia 先生が最後の方で述べているエール大学の地球化学者である Robert A. Berner 博士が2億5千万年前のP-T境界においておきた炭素同位体比のネガティブシフトから推定した放出されたメタンの量は4200ギガトンである。これだけのメタンが放出されても大気中の二酸化炭素濃度は150 ppmしか増えず、絶滅を起こすほどの地球温暖化を引き起こせないという研究結果がでている。このため、メタン放出による温暖化の影響は少ないと考えられているや、放置したままでもメタンハイドレートは海中から大気中に少しずつ放出されてしまうので燃やして使用したほうが温暖化防止に繋がるという考え方や、メタンガスは燃やすと石油や石炭より、はるかに CO2 の排出量が少ないという点でも歓迎出来るとする考え方から、メタンハイドレートは石油に替わるエネルギー源として期待する意見もある、なんてあることから、やっぱり期待したいんだよ。

ただ、もうちょっと簡単に試掘できる場所がなかったのかな? とは思うけど、あえて難しい課題に挑戦し、その課題をクリアした後に別の場所で採掘されるようになったときに「前の時より簡単じゃん」なんてことにもなるのかもしれない。平成30年度に商業生産を目指す、とあるから・・・、あと6年? 7年? そんなに遠い将来でもないぞ。

期待して推移を見守りたいな。

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