ジオンの国民食
戦争は戦う国それぞれにに理屈があり、そしてどちらも正義と思ってやっている。で、ガンダムまでの特撮やアニメまでは、主人公が絶対「善」で、悪い組織を、敵をやっつける、なんてパターンが主流だったように思う。が、ガンダムは、主人公が属する(事になる)連邦軍と、ジオン軍のそれぞれに「正義」があって、勧善懲悪なんて言うパターンではなかった。
私はガンダムを夕方の再々放送で見た口だが、そういうシチュエーションが新鮮だったと記憶している。そして、メカ的には、やられ役の雑魚キャラ、量産型ザクが好きだった。ジオン軍のモビルスーツの基礎を築いた画期的なマシーンだと、私は思っている。
そんなザクをモチーフにしたトーフが世に出て、世間の耳目を集めているそうだ。
相模屋食料は、量産型ザクの頭部をモチーフにした「ザクとうふ」を3月28日に発売する。価格は1機200円前後。数量限定で「ヒート・ホーク・スプーン」が付属する。
「ザクとうふ」と「ヒート・ホーク・スプーン」(左)発表会には声優の池田秀一さんとタレントの南明奈さんが駆けつけた。池田さんは「できれば赤いとうふも研究してもらいたい」と当然のコメント(右)(c)創通・サンライズ相模屋食料は、豆腐メーカーとして初めて年間売上100億円を突破した豆腐業界のリーディングカンパニー。1951年創業の老舗食品メーカーながら、「伝統は革新の連続である」とモットーとし、「油で揚げない油揚げ」など“ありそうでなかった商品”を多く手がける。
自身も熱心なガンダムファンだという同社の鳥越淳司社長は、ザクと豆腐には多くの共通点があると指摘する。「ガンダムシリーズの名脇役であるザク、食卓の名脇役である豆腐。どちらも量産型であり、モビルスーツと日本食文化の基本でもある。ザクとのコラボレーションは、思いつきではなく必然だ」(鳥越氏)。
しかし、開発には困難を伴った。豆腐を入れる容器のメーカーには「本気でやるんですか」と苦笑され、製造機械メーカーには「こんな豆腐の製造機械はないよ」とあしらわれる。こうした幾多の困難を突破して、細部までこだわったザクとうふは完成したという。緑色の専用パックにはモノアイが描かれ、裏面のフィルムにはジオンの紋章入り。フィルムをはがして皿に盛りつけても、枝豆風味の豆腐はザクの色と形を保つ。少し塩味がきいた枝豆風味が酒のつまみに最適として、ガンダムのコアなファン層でもある30~40代の男性に訴求する構え。「ビールもいいけど、私は日本酒でいきたい」(池田氏)。
主なスペックは下表の通り。
機体名称 ザクとうふ 品種 枝豆風味とうふ 主原料 大豆(遺伝子組み換えでない) 食シーン 水陸両用 追加装備 ヒート・ホーク・スプーン(数量限定)、Soysauce(別売)、katsuobushi(お好みで)など 収容形態 要冷蔵 全高 52ミリ 重量 200グラム
相模屋食料では「ザクといえばガンプラ、ガンプラといえばジオラマ」(鳥越氏)として、機動戦士ガンダムの世界観をイメージしたオリジナルレシピをジオラマ風に開発。「ザクの宇宙ヤッコ」や「ザクの沼地デザート」などを披露した。レシピは同社サイトで公開している。
密林に潜むザクをイメージした「ザクの森林サラダ」(左)。月面から出撃するザクを表現した「ザクの宇宙ヤッコ」(中)。「ザクの沼地デザート」はココアパウダーと豆腐が奇跡のコラボレーション。フルーツトマトのモノアイが秀逸(右)
枝豆風味とのことで、ビールのつまみとしてもいいかもしれないな。
シャアの人、池田秀一さんが「赤いとうふも」なんていうのもシャレがきいていて面白い。でもその赤はどこから持ってくる? あ、ニンジンなんかを混ぜ込むことが可能なら実現できるかな。
また、同じニュースを扱った他のサイトでは、青いとうふを作ってもらって「ザクとは違うのだよ、ザクとは」なんてやりたい、なんてのも見たな。今はちょっと探し出せなかったけど。でも、食べ物でグフの色ってのは、なんか食欲が減退しそうだな。今私が飲んでいるクスリの中に青い錠剤があるんだけど、どうしてもそれが毒薬に思えてならないんだよ。
それにしても、ザクもとうふも脇役であって量産型であるということで、コラボは必然だ、っていうのはちょっと無理がないか。まぁ、面白いからいいけどね。で、一度は食べてみたいけど、近所のスーパーで扱ってくれているかなぁ。
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