糠喜び?
ハローワークからの紹介状を添付して履歴書を郵送した会社から入電、指定された時間にその会社に行ってきた。
その会社のドアを開け、出てきた人に用件を伝え、担当者への取り次ぎをお願いする。と、出てきた担当者は、私よりも若い、いや、一回りは若く見える、ぶっちゃけると好みのタイプの女性だった。求人票にあった採用担当、総務の課長代理がこの人? なんて疑問も湧いたが、パーテーションで区切った会議スペースみたいなところに通され、書類に書き込むように促された。
その書類の問いには、在職中か否か、在職中じゃないなら前職の退職理由を書け、病気はあるか、腰やその他をやっつけたことはあるか、社内は全面禁煙だが、それを守れる自信はあるか、なんて具合だった。
まぁ、書くことは正直に書いた。その後、別の場所に面接の場を用意してあるからと、社屋の外に連れ出され、プレハブの2階の会議室みたいなところに通された。
やがて、柔道をやっていそうな体型の人が二人、私に名刺をくれた。珍しいこともあるもんだ。その二人と、真っ黒に日焼けしている、いかにも技術畑の人、最後にやや年を取った人、そして、好みの若く見えるきれいな女性の計5人が私の前に並んで座った。
会社名と名刺を見て納得がいった。また、話の中で、やや年を取った人が柔道をやっていそうな人の一人に社長の座を渡した、なんてことも言っていた。ってことは、苗字こそ違うけど、その若そうに見えてきれいな女性もその一族なのか?
面接が始まった。まず、募集した仕事の説明だが、これは主として体力勝負であること。柔道をやっていそうな体型の人(名刺によれば社長)に、「こんな体つきをしていても辛く感じることもあるけど、あなたは大丈夫か?」と問われた。「過去に力仕事の経験もあるが、実際のところはやってみないと分からない。1日体験入社みたいなことが可能であればぜひお願いしたい」と返した。ははぁ、腰やその他をやっつけたことはあるか、なんてアンケートはこれか、と合点がいった。そのことについても触れられたが、「過去に首のヘルニアをやったことがある、腰痛もやったことがあるが、今は全く問題ない」と返答した。
真っ黒に日焼けした人が問いかけてきた。「あなたの職歴が直接活かせる仕事をしようと思わなかったのか」には「まず求人自体が少ない。目ざとく見つけて応募もしてみたが、芳しい結果にはならなかった。前職場での別の仕事の求人も見つけて応募してみたが、『今回は見送らせてくれ』と返事があった」と答えた。
それからは、(多分、前社長)やや年を取った人が、20年前の職歴から嫌らしく突いてきた。「施工管理の立場なのに現場で職人と一緒に体を動かす方が性に合っていたとあるけど、それは会社としても望んでいなかったんじゃないの?」「今となってはそう思う。その当時はまだ周りの状況の判断が甘い上に、多少思い上がっていたところもあったと思う。ただ、その思い上がりは次の職場で徹底的に直され、自分の甘さを思い知ることになった」などと、そのような答えを返した。
次の職場、そして2年前に辞した職場のことも聞かれたが、そのことについても正直に答えた。病気を発症したこと、おそらく原因はこういうことだと思うがはっきりしたことは分からない、休職後、半日勤務から職務復帰したが、日給月給制で半日勤務では生活も成り立たないだろうから、一度足場をきちんと固めるために職を辞めた方が良いんじゃないのか、と上司にすすめられた、なんて旨を答えた。
前職を辞してからの2年間で短期のアルバイトなりを探そうとは思わなかったのか、なんて問いには、長く働きたいから短期のアルバイトは視野には無かった。これからもその考え方は変わらないと思う。
体を動かすことで病気も良くなるんじゃないのかなぁ。その思いもあって御社に応募した。
こういった質疑応答で大体1時間が経った。最後にやや年を取った人が言うには、糠喜びさせてしまうとアレだけど、ちょっと厳しいと思うなぁ、だった。社内全面禁煙であること、ライフラインに関わる仕事だからやりがいもありそうだと思ったこと、書類選考も通っての面接だからちょっとは期待もしてみたけど、今回も空振りかな?
かな? ってお気楽っぽく書いてはいるけど、リミットを告げる秒針の音がだんだんと大きくなってきている。明日ある、経験、資格不問を謳う企業による合同企業説明会で、何か収穫があればいいのだが。
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