看板に偽りアリ
このブログは丈燐商店業務日誌という看板を掲げている。が、日誌というにはいささか時間が空き過ぎた。最後にアップしたのは、まだ残暑も厳しい9月の中旬だった。それからひと月が過ぎ、ふた月にも手が届こうとしている・・・。
実はこの間、mixi や facebook、Twitter、そしてこのブログと、発信を控えてきた。いくつかの理由があるが、一つは「願掛け」みたいなもので、満願成就まで好きな物を断とう、という感じのものだ。
一応、成就はするにはした。カーボンオフセットの循環の中にあるエコな会社の社長が拾って下さったのだ。
が、2年以上シゴトでアタマも体も使っていないと、ホントに錆びてしまう。おまけに私は動きの鈍さには自信がある。行動の関連付けが上手くいっていないと、どうにもこうにも無駄な動きが多いのだ。その無駄な動きを小走りでカバーしようと、「アレやれ」「コレやれ」の間はいつも小走りだった。が、会社、作業場、プラント建屋の中の床は非常に滑りやすい。そんな状態でニブチンが小走りで動いていたらどうなるか。
会社で数度、コケた。
取引先からブツの回収をし、クルマに載せて再度建物の中に戻る時も、コケた。これが回収するブツを持っている時じゃなかったのは不幸中の幸いだったかもしれない。が、クルマの中のタンクにそのブツを流し込む時には、そのブツを派手にこぼしてしまう始末。そのクルマを大切に使っていて、ブツをこぼしたこともないYさんは笑いながら「おめ、何やってんだ。あ~あ~あ~あ」なんて笑いながら怒ったが、実際はハラワタが煮えくり返る思いだったやも知れない。
また、行動の合間に小走りをしている私の光景を訪ねてきた他所の会社の社長が見ていて、社長にすすめたらしい。「あいつ、いつか絶対シゴト中にケガするぞ。早めに切っておいた方が良い」と。
それだけならばまだ良いが、どうにも とある場所の道が覚えられない、なんてこともあった。自分のクルマで納得できるまでその場所を走り、デジカメで写真を撮り、グーグルマップをプリントアウトして、自分なりに地図も作った。しかし、その地図を活用する前に取り返しのつかないミスを犯してしまったのだ。
夜勤でのプラントでの機械操作で、前日は上手くやれた。が、その日は何をどうトチ狂ったのか、前代未聞のミスをやらかし、会社に損害を与えてしまった。例えるなら、カレーを作った鍋の中身を取り出す前におでんの具を突っ込んでしまった、のだ。
これがトドメだった。
何をさせてもミスばかり、挙句の果てに、会社に損害・・・・・・。
翌日、詫びようと思って早めに会社に行った。が、社長は出かけていた。
ようやく社長が帰ってきて話すが、まず、どうして昨夜のようなミスを犯したのか問われた。が、自分自身ですら、どういう操作をしたらそうなったのかが上手く説明できない。あとは、コケたこと、クルマの中にブツをこぼしたこと、その他数え上げたら切りがないくらい、私のミスを並べられた。
結局、そこで終わった。
退職願を書かされ、最後に、こう言われた。「お前はすごい高給取りだよ。お前が来てからお前のためにいくら掛かったか、分かるか?」。
またしばらく発信は控える。
日誌というよりも、月報、の方が良いのかもしれない。
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