【Digital】怪奇と幻想の世界へようこそ【Archives】TALES OF MYSTERY AND IMAGINATION EDGAR ALLAN POE / THE ALAN PARSONS PROJECT
大量にあるアナログ記録、すなわちカセットテープ、VHSビデオテープのデジタル・アーカイブ化を進めている。が、元々無精&整理下手なこともあって、そのテープ類のほとんどは再生してみるまで何が収録されているか分からない、なんて体たらく。
しかし、過去に街のあちらこちらにあったレンタルレコード屋から借りてきて録音したテープには、一応、カセットケースの背に、アルファベットのテンプレートを使って、アーティストは誰、アルバム名は何を記していた。大抵その種類のカセットにはちゃんと曲名もメモっていたり、ライナーノートをコピーして曲名部分だけを切り取ってケースの中に入れたりしていた。
が、今回取り上げる THE ALAN PARSONS PROJECT の TALES OF MYSTERY AND IMAGINATION EDGAR ALLAN POE のソレは、カセットレーベルの部分にライナーノートのコピーの一部を入れているだけで、曲名の情報はまるでない。幸い、曲情報はこちらやこちらを見ることで補うことができた。こんな時、インターネットがあって良かった、とつくづく思う。特に、後に貼り付けたリンク先にはかなり助けられた。
というのも、このテープの音質、音声編集ソフトでの波形を見る限り、おそらく元の音源はCD、だろう。だが、曲単位で聴くことを拒むかのように、このアルバムは曲のほとんどが繋がっているのだ。mp3DirectCutなる MP3 ファイルをロスなく軽快に切った貼ったするのに適したソフトにカセットテープ一本分の MP3 ファイルを食わせると・・・、1曲目と2曲目が繋がっている。そして4曲目からは最後まで音が繋がりっ放し、だ。
先に書いた後に貼ったリンク先に、アルバムの詳細とそれぞれの曲の長さが記されていたことで、mp3DirectCut で「大体このタイミング」というように切り分けていけたのだが、問題は音が繋がっている部分でカセットテープのA面、B面が入れ替わってしまう点だ。これは、フリーの音声編集ソフト SoundEngine Free を使い、試行錯誤することでなんとか違和感なく繋げることができたから、まぁヨシとしよう。
ちなみに、この長いタイトル TALES OF MYSTERY AND IMAGINATION EDGAR ALLAN POE だが、邦題は「怪奇と幻想の物語 エドガー・アラン・ポーの世界」だそうで、発表されたのが1976年だとか・・・。LPレコードでA面、B面の音の繋がりを表現するためにはどうしたんだろう? A面の最後でフェードアウト、B面の始まりがフェードイン、だったのかしら?
それにしても・・・、今よりもずっと若かった頃の私が、何故 THE ALAN PARSONS PROJECT の TALES OF MYSTERY AND IMAGINATION EDGAR ALLAN POE というCDを借りたんだろう? その辺りがかなり謎ではある。
1 A Dream Within A Dream ~ 夢の夢 ~
2 The Raven ~ 大鴉(レイヴン) ~
3 The Tell-Tale Heart ~ 告げ口心臓 ~
4 The Cask Of Amontillado ~ アモンティラードの酒樽 ~
5 (The System Of) Doctor Tarr And Professor Fether ~ タール博士とフェザー教授の療法 ~
6 The Fall Of The House Of Usher ~ アッシャー家の崩壊 ~
ⅰ. Prelude ~ 前奏曲 ~
ⅱ. Arrival ~ 到着 ~
ⅲ. Intermezzo ~ 間奏曲 ~
ⅳ. Pavane ~ パヴァーヌ ~
ⅴ. Fall ~ 崩壊 ~
7 To One In Paradise ~ 楽園の人に ~
あ~、過去の暴挙、中古レコード30枚一気買いの際に、プラントのパイプラインが鏡写しになっている表ジャケットがトラックの顔みたいに思い、裏を返せば白衣を着た男性が全てバットに敷き詰めた土に顔をうずめているという、なんともシニカルな感じが気に入ってやってしまった、いわゆる「ジャケ買い」のシロモノが、彼らの 1984年の 作品、Ammonia Avenue なのだが、それがアタリだったんだ。思いの外キャッチ―でメロディアスで壮大で緻密な音がツボに入ったからかもしれないな。
ちなみに The Alan Parsons Project が何者かを Wikipedia 先生に教えてもらったなら、今回取り上げた TALES OF MYSTERY AND IMAGINATION EDGAR ALLAN POE が世に出たきっかけなのだそうで。
・・・、なんか、だんだん思い出してきた。
スペインの建築家、アントニオ・ガウディを取り上げた作品も発表されていて、あんな有機的でぐにゃぐにゃしている建物群をどうやって音にしているのか興味が湧いたんだった、そうだったそうだった。でも、その Gaudi はまだ聴いていないんだよね~。
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