【Digital】音楽仕事人 その3 1/3【Archives】昭和60(1985)年7月24日水曜日NHK-FM 23:00~ クロスオーバー・イレブン ~アーサー・ベイカー作品集(1)プロデュース・自演・ミックス~
ファースト・コンタクトはフリーズ(Freeez)のI・O・U(I.O.U.)だった。
すぐ下に貼りつけたように、最初に聴いたのがこの長いヤツで、多分、もっと前のクロスオーバー・イレブンだったように思う。
反復の気持ち良さと、これでもかというくらい元素材を切った貼ったして、曲の長さを引き延ばしたのが ↑ これなんだけど、最初にこれを聴いてしまってこれが当たり前だと思ってしまうと、元素材 ↓ はあまりにコンパクト過ぎて、正直言うとちょっとばかり拍子抜けした。最初に聞いたのが8分近い大作。知ってしまったオリジナルは4分に届かない。
大ヒットしたシンディ・ローパーの「ハイ・スクールはダンステリア」だって、元々は4分位の曲なのに、アーサー・ベイカーの手にかかると、6分を超える曲になる。ちなみに原題は「Girls Just Wanna Have Fun」で和訳はこっち。ハイ・スクールもダンステリアも歌詞の内容とは全く関係ないような気がするんだけど(^^;;;。
ホール&オーツの「アウト・オブ・タッチ」も頻繁に耳にしたが、ロング・ヴァージョンになると7分を超える大作となる。何をどうしたら曲の長さを引き延ばせるのか、不思議だった。
曲の雰囲気を壊さない程度に、だけど大胆にリミックスされたアーサー・ベイカーの手による作品は、それを聴くことでちょっとした中毒みたいな感じにもなった。だから、たまに知っている曲の「(敢えて)引き伸ばし版」を聴くと、ゲンナリしちゃったしなぁ。
その違いがどこにあるのか分からない。ABCのザ・ルック・オブ・ラブだけど、原曲とインストヴァ―ジョンを混ぜて、何かを加えた、のかなぁ。なんか妙にしつこい、というかクドいんだよなぁ。なんて書いていて、これも手掛けたのがアーサー・ベイカーだったら面目丸つぶれだけど(猛汗)。ひょっとしたら、トレヴァー・ホーンの手によるものか? それはそれでまたアレだけど(木亥火暴)。
で、こういう心地よいダンス・ミュージックのロング・ヴァージョン、リミックスを手掛けたいと、中学時代のおぼろげな夢として「将来はリミックス・アーティストになりたい」なんて大逸れたことを考えていた。
まぁ、中学の担任に話したら「音楽関係はやめとけ。実力がないと食えないぞ」と夢の芽を摘み取られた。元々、音楽関係の本職に就く筈だったのだが、体を壊してしまって断念せざるを得なかったらしい。そういうちょっと変わった経歴を持ったのが担任のヨシダ先生だったので、なんだか上手く言い包められた感も無きにしも非ずではあったけど、結局は納得した。大体、どうやったらアーサー・ベイカーのような「リミックス・アーティスト」になれるのかすら分からなかったし。
時が過ぎて高校3年の時。将来の進路として、就職、大学進学、専門学校進学を選ぶとき、私は専門学校を選んだ。専門学校の体験入学で、音響関係の学校を選ぶも、趣味の音楽を仕事にしたら逃げ場が無くなると思った。ここで電子、情報処理関係の専門学校を選択していたら、今の私はもっと違った存在になっていたかもしれない。が、結局、建築の専門学校へ(親に無理言って)行かせてもらった。
と、なんでこんな昔抱いていた夢と現実の話になったんだろう。
音楽の話に無理矢理戻せば、ワタシ的にはテクノロジー万歳、胡散臭いギミック大歓迎という感じで、やっぱりテクノの方面に向かってしまうんだな。だけど、多感な頃に聴いたダンス・ミュージックのロング・ヴァージョンも、やっぱり聴くと懐かしく、気持ち良くなってしまうんだ。その中にはラップ、ヒップホップもあるってのはご愛嬌ってことで・・・。
01 グーン・スクワド - エイト・アームズ・トゥ・ホールド・ユー
02 フリーズ - I・O・U
03 ダリル・ホール&ジョン・オーツ - アウト・オブ・タッチ(ロング・ヴァージョン)
04 アフリカ・バンバータ&ソウルソニック・フォース - プラネット・ロック
05 ネイキッド・アイズ - イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ(エクステンディッド・ヴァージョン)
06 シンディ・ローパー - ハイ・スクールはダンステリア(エクステンディッド・ヴァージョン)
07 ニュー・オーダー - コンフュージョン ~ コンフューズド・ビーツ
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