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2013.03.29

【Digital】旅の最後に・・・【Archives】昭和61(1986)年1月31日金曜日 FM北海道 22:00~ サントリー サウンド・マーケット、フレンズ・オブ・アース・イン・ニューヨーク(5)ローリー・アンダーソン編

んー、ローリー・アンダーソンの存在、の音楽について知ったのも、この放送があったからこそ、だったような気がする。いや、FM情報誌で彼女のことを知っていたかもしれないが、音楽を、彼女の活動を知ったのは、やっぱりこの放送によるものだったと思う。

3年後、高校3年の冬に、時給にして さんびゃくろくじゅう円 で定食屋のウェイターのアルバイトをしたのだが、それで稼いだカネを注ぎ込んで、某デパートの催事場でやっていた中古レコード市で、LP、ドーナツ盤含めて30枚を一気に買った。その名にローリー・アンダーソンのLPもあったのだが・・・、んー、なんか微妙に私の琴線を震わせるまでには至らなかったな。ちなみに、大いに私の琴線を震わせたのは、ヒカシューのLPだった(^^;。

でも、この放送で、ローリー・アンダーソンが理知的で、親日的で、ユーモアのセンスもある魅力的な女性だとは思った。ただ、その活動が私の理解の範疇からちょっとだけ外れているだけ、だと思う。

こんばんは、西田珠美です。 サントリー サウンド・マーケット、細野晴臣さんのニューヨーク紀行、フレンズ・オブ・アース・イン・ニューヨーク。今夜が最終回です。昨夜のドクター・ジョンに続いて、今夜の細野さんの友達は、ローリー・アンダーソンです。細野さん、こんばんは。今夜もよろしくお願いします。

友達です。うふふふふ。

今回は、ローリーとは2度目、と聞いてますけど。

ええ、そうなんです。
最初に会ったのは東京で、ぼくがレコーディングしているときに彼女が見学しに来たんです。まるでその、工場見学みたいに(笑)。で、一言も喋んない。今回は逆にぼくがスタジオに。お互いに忙しい時に人が訪ねてくると、ぼくのときもどう対応していいか分からない。でも今度は、彼女はすごく高レベルな対応をしてくれて。

やはりスタジオに今回は。

ええ、そうなんです。スタジオに訪ねて行ったんです。

彼女はとってもパワフルな感じがするんですが、実際にお会いになってお話されてどういう方なんですか?

非常にしっかりした人だと思うのね。精神がしっかりしている、っていうんですか。まるでその、男勝りという。スタッフが全部女の人なんです。後でそれ、気が付いたんだけどね。みんなその・・・、男のような女の人(笑)っていう、一種独特の雰囲気でしたね。

では、お話の中でそういうスタジオの印象も出てくるかもしれませんね。
という訳で、今夜はフレンズ・オブ・アース・イン・ニューヨーク、ローリー・アンダーソン編をお送りいたします。


今日はニューヨークの最後の日なんで、ローリー・アンダーソンがこぼれる(かな?)と不味いということで、スタッフ大慌てで段取りをしましたが、おかげでこちらはご飯もろくすっぽ食べれずに(笑)、人間として・・・、

真っ当な生活が送れないような状態に・・・。

真っ当な生活が送れませんね、いつも。まぁ、それはしようがないんで、一週間、バトンルージュに飛んだり、全く今まで女っ気がないところにいましたんで、やっと女性に会えるという。

前のぼくは、ローリー・アンダーソンがぼくのレコーディングスタジオに来たんですけど、それをちょっと覚えているかどうかまず聞きたいな、と。まぁ、あまり時間取らせたくないんですよ。何故かっていうと、彼女が新しいLPのミックスで、エディティングしている最中でスタジオが押し迫っているという。後がつかえてるらしくてね、そんな状態でぼくだったらホントにやっぱり断りますよ。ですから、ちょっと恐縮気味で行く訳ですね、腰を低くして、揉み手をしながら「どぉおほんとスイヤセン(昔の林家三平のマネ?)」という感じで行くんですけど、えー、インタビューアーってのは大変ですね。待ってるところです。




今現在やっているレコードについてちょっと聞きたいんだけど、

東京でやったコンサートを元にして作られた映画なんですけど、

あーホント。

別に色は付け加えて、今回はそれをデジタルでやっているんで非常に大変だと。コンサートとスタジオの中の状況のバランスを取るのが非常に難しい、と。
コンサートでかなり色んなベーシック・トラックをテープで使ったんですけど、言葉であるとか、サウンドであるとかのベーシック・トラックを使ったんですが、今回はそれを元にして、また新しい音楽を作っているというところですね。




あのコンサートはぼくも観に行って、東京にいるミュージシャンが非常に影響されて、中には涙を流していた人もいました。

一番最初に驚いたのは、とにかく東京の観客は非常に静かで

そうだね。

最初のコンサートとか2回目のコンサートは「あ、もうこれはダメだ」、誰も反応しないもんで、

YMOでもそう思ったよ。ふふっ。

それで3回目のコンサートになって、みんなが「実はあれ、凄く評判いいんだ」って言われても「ウソでしょ」って感じだったんですって。結局、それぞれの国の都市によってオーディエンスがすごく個性的で、例えばニューヨークの観客はすごくクイックだし、サンフランシスコはすごくうるさいし、シカゴのオーディエンスはやたら動き回って、でも東京のオーディエンスはとにかくすごく静かに聞いているから。

で、彼女の音楽ってのはかなりダイナミックレンジが広い訳ですね。すごくラウドな部分からすごくソフトな部分まであって、東京でやったのですごく新鮮だったのは、そういうダイナミクスがちゃんと聞けた、と。ちゃんと聞いてもらえてるって感じがして、結局、彼女にしてはすごく初めての体験だった、と。そういう意味で、コンサートで新しい体験をした、ということみたいですね。

それはそれは。



前半終り。


続いて後半。

サントリー サウンド・マーケット、細野晴臣さんのフレンズ・オブ・アース・イン・ニューヨーク、今夜は最終回、ローリー・アンダーソンにスポットを当ててお送りしています。


ところで、ローリー・アンダーソンはポップ・ミュージックを毎日聞いていますか、と。特に、ヒップホップみたいな。うっふふふ。

ラジオ聞かないから、外でライブしか聞かない。
私は朝の9時から夜中の2時半位まで毎日スタジオ行って何か仕事しているから、しかも1日の休みもない、ですって。

ホントに。

そういう生活しているから、実言うとホントはコンサート観に行く時間もない。

今日はすごく珍しい、9時にレコーディングが終わるんだそうです。その後、エイドリアン・ブリューさんがニューヨークに来まして、9時から二人でアイススケートをしに行くんだそうです。




ココクって曲が非常に日本的なんだけど、あれはどういう・・・、うっふふふふふ、なんて言ったらいいんだろう、何かんー、どう思う? よく分かんなくなっちゃった、俺。

実はあの曲書いたときに二人のライターと一緒に作業したんですけど、一人はアメリカ人で日本語を喋れる、一人は日本人で英語を喋れる。その二人に私の言いたかったことを翻訳させたのね。それで、それをミックスして、組み合わせて使ったんだけども、彼女が言ったことで非常に面白かったのは、私が日本語を使いたかった理由っていうのは、何よりも、言葉の持つ響きなんだと。音、音の響き。

言霊ですね。

そうなんです。それで、結局なんで日本語をそんなに好きなのかと言うと、一個一個の言葉を区切っていってもそれが意味を持っていて、言葉として完結している、と。それが素晴らしい。例えば、フレンチとか英語っていうのは全部繋がって聞こえてしまうけれども、日本語ってのは全部バラバラにしてもちゃんと意味がある。それでそこが素晴らしい、と。だけど私は日本語をフレージングで聞いた場合どういう風に発音していいのか分からないから、ピッチとかデタラメな訳ですね、曲の中で。だから、色んな形、あの、上下に飛び跳ねたりしている訳ですけども、でも、それは関係ない、と。私なりのやり方でやってみた。




今は帰りの飛行機の中です。今日は小雪がチラチラ舞ってましたんで非常に寒かったんですけど・・・、ちょっとうるさいですけど、このまま喋らせてください。そうですね、ところであの、この一週間はなんか、あっという間に過ぎちゃったんですけど、毎日毎日違う人に会ってたんで1日1日が非常に違う印象を持っていたんです。特に、最初に着いた日に「あー、これはブレード・ランナーの街に来ちゃった」と思って非常にスリリングな気持ちになったんですけど、ニューヨークの音楽状況がそれほど面白くないよ、という印象を持っちゃったんですね、最初に。

何故かっていうと、ビル・ラズウェルがそんなようなニュアンスのことを言い出して、「あちゃー、こりゃダメか」と思ったんですけど、その次にはバンバータに会うと全く逆のことを言いましてね、「まだヒップホップは死んじゃいないんだ」と。その両方で、なんて言うんだろう、気分がかなり変わったというかね。その次にバトンルージュに行ったり、ドクター・ジョンとか、非常にレイドバックした人達に会って、また気分が変わってかなり翻弄されましたが、最後に結局ローリー・アンダーソンで非常にぼくは一息つけたと。4月にまた会いたいということで、楽しみにしてます。

そんな訳でニューヨークは、今はまぁ、出率シーンってのが非常に変わってきていて、例えば、ゲイなんかがあまり表に出ていなかったり、そういう意味では、また地下に隠れちゃったんじゃないかと思って、まぁ、面白いことがないって訳じゃなくて、地下に潜って表にあまり出てこない時期じゃないかな、と。クラブシーンもそれほど面白くないという声も一杯あったりして、ぼくが6年くらい前に来た時とは随分違うなという感じですね。

ですから今はおそらく、例えばフレンズ・オブ・アースとか他の日本のグループが面白いことやれば、ニューヨークでかなりイケてんじゃないかと思うんですよ。タワーレコードなんか行くと、YMOの3人のレコード、簡単に買えますからね。他にはラウドネスとか喜多郎、でも、それ位しかいないんですよね。ですから、今は結構ぼく達にとっては面白いんじゃないか。だから、来年はちょっとやりたいと思います。以上。



サントリー サウンド・マーケット、フレンズ・オブ・アース・イン・ニューヨーク、今夜はその最終回、ローリー・アンダーソン編をお送りしました。細野さん、5日間どうもありがとうございました。

いいえ。っへへへ。ちょっと大変でしたね。

そうでしたでしょうね。

ええ。ニューヨークはね、今、寒い上にその、なんて言うんだろう、なんか今面白くないなっていうときに行ったんですけど、それなりにそういうことを確認できたり色々したんで、非常にぼくは勉強になりましたね、今回は。

そうですね、この出会いを通じて触発されたり落ち込んだり、

そう

色々

かなりその、独特の旅をしてきました。

さて、この後の細野さんのスケジュールとしては、ジェームス・ブラウンとのジョイントコンサートが待ってますね。

ええ、そうなんです。それで今回の通訳をしてくれた野中くん、野中英紀といいますが、彼がフレンズ・オブ・アースでギターとボーカルをやってるんです。彼も今度一緒にステージに立ちますので、応援してください。

2月4日火曜日が大阪城ホール、2月8日の土曜日が東京 日本武道館てことになっていますので、どうぞ皆さんもいらしてください。細野さん、どうもありがとうございました。

どうも。

今夜お送りしました曲は、ローリー・アンダーソンでビッグ・サイエンス、ブルー・ラグーン、トムトム・クラブでジニアス・オブ・ラブ、エイドリアン・ブリューでアイ・ワンダー、ローリー・アンダーソンでココク、FOEでアグリカルト、以上でした。

さて、来週月曜日のこの時間は、ヨーロピアン・ガールズ。ヨーロッパの女性シンガーにスポットを当ててお送りします。どうぞお楽しみに。ご案内は西田珠美、この番組は、サントリーがお送りいたしました。

さて、27年前の細野さんのニューヨークへの旅の放送を何とか書き起こしてみた。その結果、カセットに録音して聞くだけだったらアーティスト名、曲名も あやふや にしたままで過ごしていたことだろう。だってカセットケースには、FM情報誌の番組表から切り抜いた紙っぺらを入れていただけで、その紙っぺらに記されていた曲も非常に少なかったり、間違っていたりしたのだから。そういう曲の情報を文字に起こしてみると、なかなかどうして、昔聞いたようなあの曲や、昔テレビでちょっとだけ紹介された(ような気がする。ちなみにそのテレビはNHKの「600こちら情報部」だったり)アーティストだったりの曲、まぁ、トムトム・クラブだけど、その曲を「発掘」できたのはちょっとした収穫だった。

元々の整理下手と無精が祟って、再生してみるまで何が録音されているか分からない、そんなカセットテープ。これからも少しずつ MP3 化して、保存していきたいものだ。が・・・、時間の捻出がなかなか難しくなっている今日この頃だったりする。このブログ自体、どうでもいいことを書いてみたりみなかったり、なんていうスタンスな訳だからして、以前のスタイルに戻しつつも、時にはまた、こういったようなデジタル・アーカイブでネタをでっち上げていきたい、と思う。


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