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2013.09.30

きっかけは・・・

さて、なんと書き出せばいいんだろう。
結論的には簡単なのだが、そこに至るまでの過程がちょっとばかり長い気が、する。そのきっかけをどこに据えるか、ちょっと考えた。壇蜜とするのもアリっちゃアリなんだけど、それじゃなぁ・・・。

という訳で、そこに至るまでの過程を最初から書くことにする。長そうだと思った人は閉じちゃってください。

最初は、盆休みに実家に帰省した時に見た新聞のテレビ欄でその番組が紹介されていたことだ。へー、そんな番組もあるんだな、と思いアジトに戻ってきてから録画の予約をした。それが当地のローカル局、深夜枠で冒険的な取り組みをして、水曜どうでしょう、そして大泉洋なる人材を発掘したHTBの「壇蜜古画(だんみつのいにしえ)」だった。北海道の各地でかつて栄えた鉱山の遺産、遺構を、美しい映像とそこの関係者、出身者によってその地に対する思いを紹介し、そのナレーションを務めるのが壇蜜さんだったのだ。そして、ちょうど9月26日深夜が最終回だった。

そこで取り上げられた「鴻之舞鉱山」の回で、その鉱山をイメージして作られた曲があるということを知った。それが、ダーク・ダックスザ・ピーナッツ、そして茉奈 佳奈の「銀色の道」だった。

「銀色の道」を紹介している Wikipedia では、


また同時に、「この歌詞を彼(作詞家・塚田茂氏)から渡されたとき、どことなく懐かしさを覚えました。"遠い遠い遙かな道は冬の嵐が吹いているが谷間の春は花が咲いている-"。少年期を過ごした鴻之舞に重なる内容です。正直なところ、曲をつける時点では、それほど意識はしていなかったと思います。でも父が亡くなり、その後、何度か紋別を訪れて、父の無念の思いや自分の望郷の念が重なりあって自分自身、この曲の原点が鴻之舞にあると確信するようになったのです。」と言及している。

とあって、「へー、歌い手によってこんなに印象が違うもんなんだねぇ」と、思って終わる筈だった。

しかし、YouTube でピーナッツの「銀色の道」を聞きながら画面をスクロールしていったら、目を疑うような曲がアップされていた。

それがこれ、キング・クリムゾン(King Crimson)のエピタフ(Epitaph)のカバーだ。拍手が聞こえたことから、コンサート音源と思われる。画像の文字を参考にして検索してみたら、どうやらこの音源は1972年のものらしい。じゃ、大元のキング・クリムゾンのエピタフはと言えば、ファーストアルバム「クリムゾン・キングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)」3曲目に収録されていて、そのリリースは1969年だ。

ピーナッツのデビューが1959年で、1975年に引退と。だから、晩年の音源ということになるのか。その頃のピーナッツの人気はどんな感じだったんだろう? ピーナッツの代表曲「恋のフーガ」が出たのが1967年・・・。大人気アイドルと言ってもいいのかもしれない。そんなアイドルに、プログレッシブ・ロックの曲を、しかも原詞で歌うっていうのは、一体どういう理解をしたらいいのだろう? ピーナッツの育ての親、作曲家の(故)宮川泰先生の意向もあったのかしら? あ、原曲原曲、と。

なんか、双子でハモっているピーナッツバージョンの方が曲的に完成度が高くないか?

さらに検索してみると、西城秀樹バージョン、フォーリーブス バージョンがあることを知った。怖いもの聴きたさでまず西城秀樹版を聴いてみる。

無難に抑えているのかな、と思ったら、ちゃんと盛り上がる部分は聞かせてくれる。これも多分コンサート音源だと思う。黄色い歓声が聞こえてきたし。リリースは1979年? でも、なんか、FM放送の中長距離受信のような感じのノイズがカブっているなぁ。はて ?(゚_。)?(。_゚)?  と、分からないときは Google 先生に尋ねてみる。

YouTube の概要に「Big Game '79」とあったから、それを使って検索してみたら、あらヒット。


『BIG GAME'79 HIDEKI』(ビッグ・ゲーム'79 ヒデキ)は、1979年に発売された西城秀樹のライブ・アルバム(2枚組LP)である。

ほうほう。

第2回コンサート『BIG GAME '79 HIDEKI』の模様が収録されているが、激しい雨の中での開催だった為、「ブルースカイブルー」と「勇気があれば」は録音状態に問題が生じ、スタジオ録音のものが収録されている。

え? じゃ、FMラジオのようなノイズは雨か。Epitaph を和訳すると墓碑銘や碑文となる。雷鳴も聞こえてきたけど、てっきりこれは Epitaph という曲に合わせた演出のSEだとばかり思っていたよ。

じゃ、フォーリーブスのを行ってみるか。

あ? え? ・・・・・・、何だこれは? 日本語?
概要を見れば、1974年2月1日リリースのLP「スーパー・プレゼント'74」からのもので、日本語詞を書いたのは安井かずみさん、とな。最初に聴いたときは、なんかジャックス的な おどろおどろしさ、四人囃子のような世界観を感じてしまったんだけど、これは言い過ぎか?


いやいやいやいや、外国の前衛的なロックを歌謡曲の世界に引きずり込んでしまうのには、本当に驚いた。

似たような傾向としてジンギスカン(Dschinghis Khan)の「モスコウ(Moskau)」がある。

これもダーク・ダックスが、そしてバオバブ・シンガーズが「めざせモスクワ」として歌っている。

元の歌詞がどうなっているのかはこちらを見てもらえば分かるけど、少なくともダーク・ダックスはモスクワ、ロシアのことを歌っているのに対し、バオバブ・シンガーズは、声優がそれぞれが演じたキャラの名前を曲に乗せているという、まさに珍盤だと思う。

と、ここまで書いてきたら、最早落としどころが見つからない。
それならばついでに、色んなアーティストがカバーした「ジンギスカン」の歌詞の差異をネタにしたエントリへのリンクを貼って、無理やり落とそうかと思う。リンク先のリンク先が消滅している部分もあったりするのでその辺はご勘弁。

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コメント

こんばんは。まずはいつもながら素晴らしい日記をありがとうございます。目が点になったり、丸くなったり、驚きの連続でございました。
いやいやピーナッツの「エピタフ」ぶっとびました〜
ピーナッツはモスラ対ゴジラに出演したり沢田研二の嫁さんになったり、そりゃ誰も歌えない人はいなかった大大アイドルでしたよ^^私も友達と真似して遊んでました^^こんなレコードをだしていたとは
北公次では大笑い.....
でも、クリムゾンもビートルズの「アビイロード」をチャートの1位から蹴落としたくらいの世界的大人気バンドなので、その曲をカバーするのはそんなに変なことではなかったかもしれないですね。
当時私も中学生でこの曲は良く口ずさんでました
当時のプログレはマイナーではなく、むしろ「アイドル」として扱われていたと思います雑誌にブロマイドのような写真がかならずついてたり。
それにしても「エピタフ」はおどろおどろしいですね。
当時の子供は難しい曲を聴くのが好きな時代だったんですね。
長くなってすみませんでした。

村上春巻 さま。

度々のコメント、ありがとうございます。読んで笑ってくださって、このようにコメントを付けて下さる方がいらっしゃると、書き手としても嬉しく思います。

ピーナッツは大大アイドルだったんですね。そして、プログレのキング・クリムゾンもアイドル、ですか。当時のことを知ってらっしゃる方のコメントだけに重みがあります。

むー、私たちの世代でのデュラン・デュランやカルチャー・クラブみたいな感じだったのかなぁ、なんて思います。

キング・クリムゾンの曲でまともに知っているのは21世紀の精神異常者(今は「21世紀のスキッツォイド・マン」という邦題になっているみたいだけど・・・。)だけと言っても過言じゃなかっただけに、「逆輸入」のような形でエピタフを知ることになったのは、本当に驚きでした。


日誌と題しているブログだけに、毎日何かしら書こうと思っているのですが、ここの所気持ちの余裕が無くてなかなか書けずにおります。また何か 村上春巻 さまの琴線に触れるネタを書いたときには、またコメントを寄せてくださいね_(_^_)_。

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