【Digital】昔は快刀乱麻。今は・・・【Archives】古舘伊知郎 - 大過激
このテープは、妙にウマが合った技術のセンセイがくれた物。カセットレーベルも、本来のカセットテープについているものをコピーして曲目(でイイのか?)もしっかり記録してあり、確か「音が曇って聞けなくなったから、やる」と言って渡されたように記憶している。その音の曇りを、やや強引な方法を用いてすっかり除去し、ばっちり再生を果たした。
してその内容だが・・・、まぁ、スネークマンやキッチュこと松尾貴史さん、タモリさんが出した密室的なお笑いとでも表現しようか、それとも、テレビ朝日所属のアナウンサーという縛りから脱した記念の碑みたいなものと理解しようか、っと、あーら、松尾貴史さんは古舘プロジェクト所属、とな。意外な繋がりだなぁ。
そうそう、内容は・・・、プロレス・アナからF1アナになった時のような、豊富な語彙を用いた速射砲、という感じを受けつつも、ギャグを詰め込んだ怪盤、というところだろうか。また、よせばいいのに歌も2曲歌っている。「昭和の恋の物語」と「おーっと 俺を呼んでるぜ!」だけど、これは上手いと判断して良いんだろうか? 歌が本業じゃない人としては、上手い、のかなぁ。
この「大過激」に関しては、こちらやこちらやこちらが詳しい、のかな? まぁ、ウチよりはマシなんじゃないかと・・・。
さて、ギャグを解説することほど無粋なものはないけれど、それでも敢えて解説させてもらうならば「大過激序曲(男と女の国技館)」は、蔵前にあった頃の国技館で、男(誰?)と女(誰?)が、舅、姑などとの人間関係を織り込みながらの疑似プロレス中継、という感じか。
「部長」は、宴会で部長が歌う前にやる前説を、歌が始まってからもやり続けて歌わせない。その代り古舘さんが歌おうとして場がしらける、なんて感じか。
「男たちの四畳半」は、汚い四畳半でマージャンをしていたら腹が減り、野菜炒めを作ろうかとしたところで、四畳半マージャンがいつの間にか山岳アドベンチャーになり、遭難者を出しながらも何とか食材を確保し・・・、という感じでオチは「東京ガスは、俺達を見離した」。
やっぱり解説することが辛くなってきたので、最後の「地球最後の日」で終わりとしよう。
のどかな昼休みにOL達がバレーボールに興じていたら、ヨッパライが蹴った空き缶がそのバレーボールに当たって車道に出てしまい交通事故を引き起こすと。それから無理矢理な連鎖が続いて最終的に地球滅亡という・・・。
さて、この中学時代に技術のセンセイがくれた古舘伊知郎の「大過激」、テープは60分でA面の最後は「オールナイト・アジ」なんだけど、その後も「古舘節」がA面最後まで録音されているのだが、果たしてこれは本来の「大過激」に収録されていたものなのか、それともどこかでこの「古舘節」を録音した物なのか、それが分からない。始まり方が「ちょっと待って。疲れちゃった」で、数秒後に「古舘節」がA面終りまで入っているんだよね。これは何なんだろう? シークレット・トラック、にしては尺が長いしなぁ。
大過激 / 古舘伊知郎
01.大過激序曲(男と女の国技館)
02.部長
03.昭和の恋の物語
04.男たちの四畳半
05.オールナイト・アジ06.史上最大の女子大生ナンパ大作戦
07.おーっと 俺を呼んでるぜ!
08.動物そろって歌合戦
09.パトリシア
10.地球最後の日
それにしても、昔はプロレスアナ。フリーになってF1でも実況を務めたその後は、夜のニュースショーのキャスターへ。まぁ、それはそれでイイんだけど、ただ、ニュースはあったことをあったまま伝えてほしいんだよな。キャスターが、伝えるニュースと一緒に自分の意見や気持ちを入れるのは、な~んか違うんじゃね、なんて思ってしまうのよね。
最近のコメント