逆に、イイ先生だったんじゃないの?
ネットニュースで気になったのを一つピックアップしてみる。15年の間、無資格でありながら授業を行ってきたニセ教諭のニュースだ。
法的には相当イケナイことなんだろうけど、よくもまぁ15年の間騙し続けてこれたものだ、と逆に感心してしまう。「無資格」であるという事実を知られてはいけないからと、公私関係なく、変に問題を起こしてはならなかっただろうし、だからこそ「イイ先生」を演じ続けてこられたのか、なんてことを思うのは私だけだろうか。
“ニセ教諭”が15年間授業 大阪・東大阪市立中、採用時に偽造免許提出「いつバレるかとドキドキ…」2014.2.21 21:39 [westナビ]
大阪府教委は21日、東大阪市立の中学校で社会科を担当していた男性教諭(45)が教員免許を持たないまま15年間にわたり、市立中計4校で授業を行っていたと発表した。男性は採用時、教員免許を偽造して提出していた。府教委は今月20日、男性を失職扱いとし、給与の返還請求などを検討している。文部科学省は「15年間にわたり無免許で教えた例は聞いたことがない」としている。府教委は、男性の行為が有印公文書偽造や教育職員免許法違反などの罪にあたる可能性もあるとみて大阪府警に相談している。
府教委によると、1月の免許更新手続きの過程で発覚。免許状には名前や生年月日、番号などが記載されているが、男性が提出した免許状のコピーと電子システムに登録されている番号が別人だったため、問い詰めたところ偽造を認めた。
男性は採用時、友人から借りた免許状の名前などを書き換えて偽造し、府教委に提出していた。男性は「周囲には教員になると言っていたのに大学を卒業できなかった。いつばれるかとどきどきしていた」と話しているという。
府教委はこの教諭の授業を受けた生徒の卒業認定や在校生の進級認定は有効としている。
そして、15年の長きに渡って彼が「ニセ教諭」であることを見破れなかった側も、ザルというか、おバカというか、何ともお粗末なことよ。
バレてしまった彼も、身分を偽りながらも15年間、キャリアを積み重ねてきたんだ。お縄になり、裁判を経た後に実刑を食らうか、執行猶予がつくか。はたまた、給与の返還も、15年間といったら相当な額になって、多分、一括では返すことはできないだろう。だとしたらどうする? 働きながら返さざるを得ないだろうけど、さてシゴトはどうなるか。塾の講師なんかもできるんじゃね? それとも、改めて教員の採用試験を受ける・・・、はダメか。
逆に、彼に教えてもらった生徒はどういう気持ちなんだろう?
「あのセンセイ偽物だったの」は当然あるだろうな。その先はどうだ。「中学で彼に教えてもらった社会科時間は無駄なの?」か、それとも「ほとんど経験できないことを経験できた。ラッキー」と生涯の持ちネタにするか。
私なら持ちネタにしたいけど、時事ネタってすぐに風化してしまうからなぁ。いずれ忘れ去られて、同じ経験をした生徒たちにしか通じない、極めて局所的なネタになってしまうんだろうなぁ。
という訳で、〆としてこの曲を。
RCの「僕の好きな先生」もイイかなと思ったけど、やっぱ無資格じゃねぇ・・・。
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