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2014.09.07

夕張あたりをうろついて

閉塞感で息が詰まりそうな昨今。
山の空気でも吸えば少しはこの息苦しさから解放されるかと思い、カメラを持って逃避行動を起こした。気になったものがあれば撮る。廃なる物に魅せられたら撮る。朽ちつつある物があれば撮る。その他の目的は、ない。

札幌から国道274号を西に向けて走り、由仁町川端の交差点で左に折れると、夕張山地に分け入り、日高山脈を越える道に変わる。紅葉山から国道452号に進路を取ると、過疎化が進むどド田舎の風情が漂ってくる。石炭産業が華やかだった頃は多分、小さな集落もかなりにぎわっていたのではないかと想像する。

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北海道ではもう、至る所に立っているメジャーな注意喚起の看板だ。大体、札幌市の住宅街にも「迷い鹿に注意」なんて看板が立つくらいにして。ちなみに別バージョンとしては、新千歳空港から苫小牧方面に至る道にクマの看板がある。

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最初の鹿注意の看板を撮影したのがJR十三里(とみさと)駅のそばで、ホームに設置されているのであろうスピーカーが列車の接近を告げていた。何が来るかなぁ、と思ってスノーシェルターの脇でカメラを構えていると、ほう、特急「とかち」だった。もうちょっとカメラを右に軽く倒した方がアングル的にも良かったのかな?

駅や信号場の前後に、雪除けのシェルターがあるのがJR石勝線の特徴だ。3年前の5月にあった脱線炎上事故の現場はもっともっと山奥ね。

最初の目的地は清水沢のダム、及び発電所跡。

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良い朽ち具合のコンクリートだな。さて置き、なんか、大学生風の若いにーちゃんねーちゃんがカメラを持ってうろうろしていたのだが、何かブームなのかイベント的な物があるのか、それとも考古学的な研究調査なのか。この清水沢のダムの上流に、よりでっかいダムが作られ、その影響もあって、渇水に近い状態になっている。水が抜けた後にこの古い清水沢のダムは壊してしまうのかな?

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ダム湖上流。それまで水に浸かっていた部分が露出している。

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次の目的は、この古いダムに隣接する発電所跡の建物。夕張の山奥に行く度に、この発電所跡を見てみたいと思っていたのだが、ようやく願いが叶った。中は、土木会社の倉庫の風情。奥まで行って戻ってきて、近くに止まっていたダンプの運ちゃんにお礼を言ったら、「2階は見てきたのかい?」と問われた。「へ? 2階?」何があるんだろう。


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古い建物だけあって、階段の踏板、蹴込の部分に装飾がある。まぁ、この階段が崩れて落ちるようなことはないようだ。上がってみると・・・・・・、何だこりゃ? 炭住の模型、なんだろうか? アートイベントなのか、それとも産業遺構の勉強会みたいなものなのだろうか? とにかくこのスペースで何かをやっているような感じがあった。写真には撮らなかったけど、赤さびた針金を使ったオブジェのようなものもつるされていたし、この階段をさがったところには、プロジェクター用のスクリーンなんかもあった。でもホント、何やってんだろ・・・。

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さっき行った古い清水沢のダム。緑の中にたたずむ古いダムは、ホントに自然と一体になっているようにも感じた。じゃ、降りるかね。

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ん? 何だこりゃ? クマ?
やっぱり、何かの展示、なんだろうか。そういえば、こういう古い建物には似つかわしくないプラスチック製のボックスがあって、開いてみたら、何やらわからん電子回路のようなものが・・・。


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じゃ、戻ろう。
手前味噌ながら、レンズの前に白い花を持ってきて我がおんぼろの横の姿を撮ってみる。やっぱり、何というか、プロポーションが良いと思うんだよね。ドアは錆で穴が開いているけど、それも味だと思ってしまうんだな。その穴が開いたので、もうかなりの間洗車もしていないんだ。


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多分、工事用の道だと思うんだけど、そんな道を走ってみると・・・、あら~、ずいぶんとデカいね。まるで城か要塞だね。このダムがダムとして本格的に稼働するようになったら、写真に撮った場所は水路になるのか? 確か、ここらあたりから上を走る国道に通じる道があると思って走ってみたら、あれ・・・。これ、ダムのてっぺんじゃん。

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左手には水をたたえたダム湖。じゃ右は・・・、うわっ、高っ。
このダムができると、上流はかなり大きなダム湖になる。そしてそこには人々の生活があった。天体観測に連れてきてもらった場所も実はこの界隈なのだ。


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もいっちょ我がおんぼろを。

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かつて国道452号の旧道はこの画像のところを走っていた。が、ダム湖に沈むからとより高い場所を貫く道が整備され、走る分には楽になった。でも、旧道の細くて曲がりくねっていて緊張を強いる道を、特に冬場の深夜に走るのが好きだった。そして、3枚目の「モデル町皆なの力で非行追放」の看板を見かけると、ちょっと一息つけたのだ。

だが、そんな光景もじきに水に浸かってしまうだろう。


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森の木々が水に浸かってしまっている。水かさが上がってしまうと、これらの木々は存在しなくなってしまうだろう。昔、天体観測に連れてきてもらった場所も、水の底に沈んでしまうんだろう。


私には、心の拠り所としての土地がない。
由仁町川端。幼少期を過ごした場所。
追分町、小学中学を過ごした小さな町。追分町に移ってからも3度の引っ越しを体験した。川端は、住んでいた官舎の跡すら分からない。追分町に移って最初に住んだ家も、今は雑草が生える荒れ地と化した。駅そばの木造官舎も鉄筋コンクリートのアパートを作るために取り壊された。残っているのは鉄筋コンクリ―トのアパートだけだが、かつて住んでいた家も、今は別の人が住んでいる。

で思うと、一番長く住んでいるのはこのおんぼろアパートのアジトになるの、だよ。


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最初に住んだ どど田舎のダム。水位の差が見てわかる。国道274号を夕張向けに走ると、結構発電所が多いのだ。夕張川という大きな川があるせいもあるんだろうけど、中には山の中腹に建物がある発電所もある。これも夕張川の豊かな水量を使った水力発電、なんだろうか。とりあえず、行けるところまで行ってみようと思ったが、すぐにびったりと閉じられたフェンスに行く手を遮られた。ち。


最後はまた標識看板で〆よう。


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蒸気機関車の踏切看板って結構珍しくない? しかも、煙の部分が消されているという・・・。

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