一粒で何度美味しいんだ?
私がアル・ヤンコビック(“Weird Al” Yankovic)の存在を知ったのは、多分、おそらく、FM情報誌によるものだと思う。ちょうどマドンナの「Like A Virgin」の向こうを張った「Like A Surgeon(外科医のように)」の広告が打たれていて、「なんじゃこれは」と頭の中にいろいろな想像が乱れ飛んだのを昨日のことのように思い出す。ド田舎に暮らす当時は、頼みの綱のFMでもアル・ヤンコビックの音楽が取り上げられることもなく、彼の音楽に初めて接したのは高校3年の時にやった激安時給バイトの上がりで、中古レコード30枚一気買いをした際に3枚、彼のLPも手に入れた。が、FM情報誌の広告にあった「Like A Surgeon」が収録されているレコードではなかった。
YouTube ができて間もないころにやっとアル・ヤンコビックの様々なPVを見て、人目を気にすることなく爆笑することができて、結構な年月をまたいでの宿願が叶ってすっきりした覚えがある。
で、実は彼岸に実家に寄ったときに、アル・ヤンコビックのレコードを含めたLPレコード10数枚を持ち帰ってきてデジタル化をしている真っ最中なのだが、何をとち狂ったのか、ライナーノートに書かれた英語と日本語の歌詞を手書きで書き写し、それをパソコンでさらに打ち直す、という行動をとってしまったがため、作業はあっという間に滞った。
一応、カセットテープにもその音源はあるのだが、見たいのはそのライナーノートなのだ。おかげで、パロディの元ネタが何なのかをも知ることができたのは幸いだった。
大体ね、マイケル・ジャクソンの「スリラー」のジャケットをパクった、あ、ソーセージ食ってるからパクったってのはあながちハズレでもないか、の邦題が「スリだー」だし。このアルバムは11曲収録されているんだけど、最後の曲はポルカで名曲メドレーを披露している他は、全てパロディの元ネタがあるというからすごい。
01 "Weird Al" Yankovic - Eat It
02 "Weird Al" Yankovic - Theme From Rocky XIII
03 "Weird Al" Yankovic - I Love Rocky Road
04 "Weird Al" Yankovic - King of Suede
05 "Weird Al" Yankovic - I Lost On Jeopardy
06 "Weird Al" Yankovic - My Bologna
07 "Weird Al" Yankovic - Ricky
08 "Weird Al" Yankovic - The Brady Bunchv
09 "Weird Al" Yankovic - Stop Draggin' My Car Around
10 "Weird Al" Yankovic - Another One Rides The Bus
11 "Weird Al" Yankovic - Polkas On 45
一曲目は言わずと知れた、マイケル・ジャクソンの Beat It のパk、パロディ。
二曲目はロッキーXIII主題歌「ライ・オア・ザ・カイザー」で元ネタはサバイバーのロッキーIII主題歌「アイ・オブ・ザ・タイガー(EYE OF THE TIGER)」だって。
三曲目の元ネタはJoan Jett & The Blackhearts の I Love Rock'n Roll 。
4曲目の元ネタはポリスの「キング・オブ・ペイン(KING OF PAIN)だそうだ。
5曲目はグレッグ・キーン・バンドの「ジェパーディ(危険がいっぱい)(JEOPARDY)」が原曲。っつか、ほとんど同じに聴こえる。
どんどん行こう。6曲目は一発屋の誉れ高い(よな?) The Knack の My Sharona が元ネタ。
7曲目のリッキーは、トニー・バジルの「ミッキー(MICKEY)」が原曲。
8曲目の原曲ははメン・ウィズアウト・ハッツの「セーフティ・ダンス(THE SAFETY DANCE)」だ。
9曲目、そろそろ疲れてきたな。原曲はスティーヴィー・ニックス・ウィズ・トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの「嘆きの天使(STOP DRAGGIN' MY HEART AROUND)」だ。
10曲目の邦題は「遅刻へ道づれ」。原曲の邦題が「地獄へ道づれ(ANOTHER ONE BITES THE DUST)」でクイーンの曲ね。
クイーンのこの曲のリズムは、心臓マッサージをするときに効果的なんだそうだけど・・・、「もう一人死ぬ」なんて内容じゃなぁ。
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