そんなもん要らん
ここ数日の積雪で、我がアジトに通じる路地が非常に狭くなった。
どれくらい狭いかというと、エンジンの暖機待ちで雪壁いっぱいにクルマを止めてボーっとしていたところ、(多分)カローラ・フィールダーが路地の向こう側からやって来た。通れるのか? すれ違えるのか? とかたずをのんでそのカローラ・フィールダーの動向を見ていたら、カローラ・フィールダーも雪壁を削りながら我がクルマの横を通り抜け、最接近したところではドアミラーとドアミラーが上下ですれ違う、なんて感じ。
狭いところでの細かい運転にはちょっとばかり自信もあったが、そのカローラ・フィールダーの乗り手の車両感覚には恐れ入った。
さて、そんな狭い路地。軽の1ボックスが止まっている。
クルマによっては、通り抜けようと思えば通り抜けられるかもしれない、そんな微妙な間隙をマークXが通り抜けようと思ったんだろう。が、右前タイヤ、及びその周辺を雪壁に押し付けて立ち往生していた。その上、エンジンを無理に吹かしたんだろう、右後ろタイヤが完全にトラクションを失っていた。そのマークX、スタック対策として毛布も積んでいたようだが、これじゃ毛布があっても出られない。雪面、氷面と毛布の間をタイヤが空回りするだけだ。
今のクルマに乗るようになってから出番を失くしたスノーヘルパーをアジトに戻って取り出して、それで再チャレンジということになった。空回りに等しい右後ろタイヤの下にヘルパーを半ば無理矢理蹴り込んで、まだ「生きている」左後ろタイヤの下にも蹴り込んで、これでダイジョブだ、と思ったら、大丈夫じゃない。な~ぜ~右後ろタイヤが盛大に空回りして「ひじき」をまき散らすのか。
試しに私が運転席に乗り込んで、これまでの運転経験の全てを発揮しようと思ったのだが・・・、ゲート式のATなんて大嫌いだ。トラクション・コントロールなんかもクソ食らえだ。車体を前後に振って、その振り幅を大きくして最終的には一件落着のつもりだったのだが、25年近く培ってきたクルマの経験値を全く生かせないそれらのギミックが手かせ、足かせとなって自由度を奪っていた。アクセルにはダイレクト感がないわで、やりたいと考えていたことが全然できなかった。
結局、マークXの運転手はJAFの救援を要請したところで、我がアジトよりもさらにそのスタック場所に近いところに居を構える人が出先から戻ってきて、その人が操るエルグランドとマークXを伸縮性の牽引ロープでつないで引っ張り出し、それでようやく一件落着となった。
ま~なんだ。
この時期の札幌市内をFRで走ろうと思うなら、剣先スコップと牽引ロープ、それと無理に路地に入っていかない勇気が必要だな。
それにしても・・・、現代(イマ)車の牽引用フックって、バンパーにメクラ蓋を外した先にあるネジにネジ込むんだねぇ。道理で前後バンパーの下を見ても牽引用のフックが見当たらない訳だ。
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