私の笑いのツボ
今更ながら、6月29日土曜日0時(28日Friday24時)から放送されたEテレの再放送、「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」山下洋輔 x 養老孟司の対談を見た。
番組内容は至って真面目なのだが、出演の山下洋輔さんはジャズピアニストでもあり、エッセイスト、作家でもある。養老孟子先生は解剖学者であり、これまた作家でもある。だから、言葉の使い方のおかげなのか、視聴時間中はいつでも「何が出るか」とニヤニヤしつつ、たまにそれが爆ぜる。ゲラゲラ笑ってしまった。
私が書く文章に影響を与えた人の一人として山下洋輔さんを上げることもできる。が、YouTube はともかく、テレビの画面で、肘打ち、拳骨殴りのピアノ奏法を見ることができたのは嬉しかった。
そして、おそらくこれは洋輔さんの影響であるとも思うのだが、この対談もジャズセッション、あるいはプロレス的予定調和の中での考えのぶつけ合いであるとも感じた。まぁ、個人的にはちょっと同意しかける部分もない訳ではなかったが、それをひっくるめて、民放が放送する、若手芸人をひな壇に座らせてのバラエティを見るよりも楽しい物だった。
あと、この二人に共通していることは、いくつ年を重ねても好奇心旺盛である、とそう感じた。
やっぱり、死ぬまで好奇心は持ち続けたいものだな。その気持ちを持っていれば、人間にとって究極の出来事「死」も怖くはないと思う。ただ、その体験を他人に知らせることができないのが残念でもあるかな。
例えば、エジソンは「死んだら行く世界のことを知らせる」とか、そういう事を言っていたように記憶しているが、そこはまぁ、皆さんご存じの通り、「知らせ」はなかった。という事になっている。
でも私は、誰でも「死」を迎えるが、その世界のことを知りたいとは思わないな。だって、いずれは私も知る事だから。
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