今まで聴いていたのは何だったんだ?
タモリ倶楽部で、高級オーディオ聴き比べだったり、アンプに使われる真空管転がしだったり、塩ビ管を使った激安スピーカー対決だったり、;コンセントの違いによる音質の差、という企画を一般的な液晶テレビで見てきたけど、確か放送はモノラルだった。という事は、そのような微妙な音の違いを聴き比べたって分かる訳がない。
気持ち的には「音楽は楽しく聴ければいい」と思っていたのだが、このチャンネルと出会って、目から完全に幾枚かのウロコがはげ落ちた。
いや、素晴らしい。本当に素晴らしい。AMSR って事は、ダミーヘッドを使われたのだろうか? 夜中なので当然ヘッドホン着用だが、音の動きが「気持ち悪い」。いや、罵っているのでは決してなくて、あまりの臨場感に酔った。もしも、春のセンバツ、甲子園球場で、ブラスバンドが音を出し、黄色い応援と黒くくすんだ野球部、応援部の応援の中にダミーヘッドを持ち込んで音をを採取し、このサウンドシステムで聴くと、目を閉じれば甲子園にいるかのような臨場感に包まれることだろう。
本当に驚いている。可能であれば、リクエスト曲の受付もしてほしい。「イイね」をほちっと。チャンネル登録もぽちっとな。
それでリクエスト曲は、たかしまあきひこ作曲の「盆回り」・・・・・・・・・・・・、1200万円のスピーカーや、他の高級オーディオで聴いたら、そのサウンドシステムにとても申し訳ないな。
ならば、大真面目に YMO の「Yellow Magic (Tong Poo)」の再生を希望したい。アメリカ版ファーストアルバムで、アメリカ人向けにミックスを変え、吉田美奈子の声が「一緒に踊ろう」となっている。「電脳芸者」がジャケットのヤツだ。
CD では6曲目。LP レコードだとB面最初。この曲をそれなりのオーディオシステムで聴きながら、色々音質を変えて聴いてみると「YMO クリック(きっこっこっこっ、かっこっこっこっ)が、耳の肥えた方には聞こえる筈なのだ。実際微かな音で、実家でこのレコードを聴いた時、何故かあったサラウンドプロセッサーで少しずつ聞こえる音を変えながら聴いていたら、イントロが盛り上がってくる部分のバックに「YMOクリック」が聴こえた。これは YMO 信者なら常識である。が、今だとどうだ?リマスター盤だったら消えているのか? それとも逆に、微かなクリックの粒も感じる事ができるのか?
もしくは、同じく YMO のアルバム「BGM」の中から3曲目「Rap Phenomena」を希望したい。細野さんの声で「バカバカバカバカ」と高音質で罵られてみたいのだ。笑わば笑え。
もしもこのチャンネルで「リクエスト受け付けます」と一言でも書いたり、私の無茶ブリを受け付けたら、それこそ沢山の方からリクエスト依頼が届くことだろう。再生回数も加速度的に上がる。
このチャンネルを見付けてしまったのは僥倖か、はたまた、底なし沼なのか。その判断が何時になるのかは分からない。しかしこのチャンネルは、初めての興奮と嬉しさで、気持ちが十二分に満たされた。
ん、別に1200万円のスピーカーじゃなくても、ネットで好きな曲を好き勝手に流してネットラジオができるなら、ゲリラ的海賊放送でもやってみる手もあるな。前向きに考えて善処してみたい。
実際にヘッドホン、あるいは耳に突っ込むステレオイヤホンでもいい。試してみれ。音の鳴り方が場所によって違う事を嫌でも気付いて、バスに乗ったら酔ってしまったような気分が味わえる。いや、酔うのは私だけかもしれない。
ともあれ、ステレオヘッドホン、イヤホンは必須で「扉」を開けてみよ。
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