先日、通販でちょっと大きい衝動買いをした。その事で別に悔んだりはしていない。ただ、ちょっとだけ高い授業料だったかな、とは思う。
ガラクタかな? いや、ガジェットと呼んだ方が的確かもしれない。
もったいぶらずに書くなら、単眼鏡を買った。
スマホのレンズと合体させたら、デジタルズームとは違う本当に光学的なズームができて表現の幅が広がる、と思った。もっと時間をかけてじっくり考えれば、スマホ=本来は携帯電話、携帯する度にその単眼鏡をも持って歩くのか、とここまで考えたら、授業料を払わなくて済んだのかもしれない。
それでは、少々高い授業料の中身の紹介。
最初はこれ。単眼鏡本体。
右側が
接眼レンズで左側が対物レンズIMG_1343.jpg。
IMG_1345.jpg接眼レンズの上にあるこの「40x60」はズームの倍率と思ってくれればいい。また、単眼鏡の上にある細長い物体の中身は、白く輝く照明と赤いレーザー光線を発する。そして、その発光部分の下にあるのは方位磁石。
ただ・・・、その発光部は「一応」取外しが可能。その為には、その発光部の後方にある丸いボール状のゴムを全身の力を指に集めて押す。とにかく押す。そうすると、キーリングにちょうどいい、多分、本来はキーチェーンとして使われていたであろう、ボタン電池3つが入ったミニ懐中電灯、というのか、赤いレーザーポインターも付いた照明とでも言えばいいのか、とにかくそういう物体が出てくる。
しかしながら、そういう物体は赤く塗られていたと思われるが、赤い塗装は傷だらけで決して良いとは言えない状態だった。さらにそのアクセサリーをバラすと、中に入っていた基盤と、赤いボディの上に空いた2つのボタン穴からボタンが飛び出て、どうしても元に戻せなくなってしまった。
多分、この単眼鏡は中華製。
中華製の様々な品を扱う通販サイトを探せば同様な単眼鏡が手に入るだろう。
IMG_1281.jpgそしてこれは、接眼レンズに被せるキャップとブラケット。IMG_1285.jpg見ての通りでバランスが悪そうだわ、ブラケットが貧弱だわと、嫌な予感しかしなくなった。
IMG_1291.jpgんでもって、これが三脚・・・。見ての通りの貧弱さ・・・。
IMG_1364.jpg組んでみた。嫌になった。これにスマホを挟み、カメラのレンズとぴったり合わせる事で本領を発揮すると思うのに、これじゃバランスはとても取れたものではない。
この三脚はお役御免。ずっと私が持っている三脚を持ち出して「完成形」を組んでみた。見ての通りで、非常にバランスが悪い。しかも私の AQUOS R3 には、側面に電源スイッチとボリューム調整のボタンの他に、割り当ては持ち主の考え一つで使えるファンクション的なボタンもある。スマホを挟み込むブラケットと単眼鏡の接眼レンズ、スマホのレンズを合わせようとすると、ギリギリでそのファンクションスイッチを挟み込む事はなかった。しかし、これだとセッティングするのにどれ位の時間を要するのか。嗚呼、考えたくない。
IMG_1370.jpg位置が合わないとご覧の通り、接眼レンズブラケットとスマホのレンズの間に隙間が空いてしまう。とりあえず、スマホを垂直にしてみたらこんな感じ。
まぁ、そこそこの存在感にはなったようにも感じるが、全ての位置がきっちり決まらないと写真にはならない。IMG_1378.jpg IMG_1383.jpg
しばらく格闘の後、スマホで比較的鮮明に写せた写真がこれ。DSC_0026.jpg
えーと・・・、スマホの画面一杯の写真にはならなかった。「トンネル効果」と言い張ろうにも、黒いボール紙に丸く穴を開けてカメラのレンズの口径を極端にせばめた感じにしかならないな、これ。
これが一眼レフカメラで、レンズキャップの真ん中に針の穴を開けたようなピンホールのレンズと遅いシャッタースピード、高感度のフィルムを使わないとこういう写真にはなるまいて。そして見ての通り、両端の垂直が歪んでいる。これはこれで味がある、と言い張っても、さて、納得してくれる人がどれ位いるんだろう。
私には絵の才能はない。だから、光景を引き算で考える写真の方向で何らかを表現したいと思った。
また、かつての日本が作っていたフルオートコンパクトカメラ、いわゆるバカチョンカメラを参考にして旧ソ連、現ロシアの光学機器メーカーが作ったのが、一昔前(!?)に流行った LOMO や中華製のスメ8等の、独特の写真を生み出すカメラだったのだが、これはどうなのよ・・・。
いや。本当にセッティングはメンドくさい。
これだったら100均等で手に入る、洗濯ばさみのようなクリップで挟むだけのお気軽レンズの方がよりいい写真が撮れると思う。
多分これ、しばらく時間が経った後に、アジトの片隅に追いやられて埃を被った状態で発見され、メルカリやヤフオクで「ジャンク」として送料別の100円からの出品になると思う。それで買い手がつけばラッキー、以外の何物でもない。
いや、参ったね、これ・・・。
とりあえず写真、カメラネタになったので、カメラバッグの中に保管してある「OLYMPUS OM-40 PROGRAM」と「謎の台湾製一眼レフもどきカメラ」の状態を見るきっかけにはなった。オリンパスの方は、外装のゴムが白くなってきているけど、中身は大丈夫そう。謎の台湾カメラは、フィルムを巻き上げる、シャッターを切る・・・、えーと、フィルムを巻き上げる前は、シャッター幕が開いていてはいけないんだよな。フィルムが感光してしまう。なので、爪楊枝の先に少し油分を付けて、シャッター幕の端に ちょいちょい と差してシャッターの空打ちをしたら、とりあえずは正常に・・・。
でもなぁ、このカメラを手に入れたのはいつだったかは既に忘却の彼方。フリーマーケットで投げ売りされていたのを買ったような気がする。しかしまだ、この台湾カメラにフィルムを通したことはないんだな。機械的には「写ルンです」と大差はないだろう。
外装をプラスチックに替えただけのベネ、というカメラも持っていたけど、その当時の彼女にあげちゃった。
カメラかぁ。街ブラ写真で表に出るには寒い季節なんだよな。運動不足解消のためには積極的に外出した方がいいとは思っているんだけど、なんだかんだと自分を偽っては動かない。困ったもんだね。ホントに。


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