生存照明を兼ねて
開店休業状態の当ブログ。果たしてどれぐらいの人が訪れているのだろう。
ま、久々に美味しいニュースが飛び込んできたので、そのネタで何とか1本。
コロナ陽性なのにライブ出演、ラッパーで暴力団組員の男…覚醒剤と大麻所持容疑で逮捕
覚醒剤などを所持したとして、警視庁は9日、「KENNY-G」の名前で活動するラッパーで住吉会系暴力団組員の古関健容疑者(31)(東京都福生市福生)ら男2人を覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反容疑で現行犯逮捕したと発表した。
発表によると、2人は7日午前1時10分頃、古関容疑者の自宅で、覚醒剤1袋(約0・9グラム)と乾燥大麻1袋(約1・6グラム)を所持した疑い。いずれも容疑を否認している。
古関容疑者は今月2日に医療機関を受診して新型コロナウイルスの陽性反応が出たが、4日に神奈川県平塚市のライブハウスでライブに出演していたという。
個人的には、ラップって社会的な問題を歌にしたいと思っても、どうにも言葉が音楽になり得ないから、基本的にはリズムに乗せて、音楽的、詩的にならない情報量の言葉を無理やり押し込んだ物だ、と理解している。そして、日本におけるラップの先駆者はいとうせいこう氏だと思っている。
そして日本語には俳句のような七五調の歌詞が使いやすく、曲が先にできた時、そこに七五調で言葉を置いていけば簡単だったのかもしれない。そういう縛りの中で上手く世界を作る事ができれば「上手くいった」と思うのかもしれない。
しかし、言葉の情報量が限界点を突破してしまった時にラップが台頭してきた。私が高校生の頃だったと思う。まぁ、それから私のラップ熱は冷めてしまった。
それから幾年月が流れたか・・・。
ラップバトルの映像を見て驚いた。リズム隊に合わせて、即興で相手をそれなりにリスペクトしながら罵り合う、そういう光景だった。即興だけど韻を踏んで、上手い具合にその韻に当てはまる言葉を探し出し、その言葉をマシンガンのように相手に言葉の銃弾を撃ち続ける。
即興で言葉を紡ぎ出し、所々で韻を踏んで相手にインパクトを与え、結果はオーディエンスの反応で決まる。
頭の回転が早くないと こりゃ私にはできないな。
そういう世界にKENNY-Gと名乗る暴力団員がいた。さらに驚く事に、先によく似た名前を名乗っている人が、いた。
即興バトルは探せなかった。
ただ、ラップに乗せて自分の生い立ちや武勇伝を語るのはアリかと思う。
しかし、コロナ禍の中、自分自身コロナ陽性の上でライブやって、覚醒剤、大麻で現行犯逮捕ってのは、知り合い、というか、身内というか、極々近くにいる人が警視庁にチクったんじゃないか?
ラップにはそういう感じの世界もあるから、暴力団に籍を置かなくても良かったんじゃないのか。その内容でこのような世界には入るな、的なメッセージを入れる事だってできただろうに。
それはちょっと残念ではある。また、インタビュー動画もあったが、言葉を選んで話すシーンに悪い感じは受けなかった。ある程度味方も存在してそうだから更生ののチャンスはあると思う。
ただ、クスリ関係だと、きっぱり止められる人は少ない気もするんだな。シャバに出たけど売人から買ってしまった、という事からまた「クスリ沼」にハマって出られなくなった人もいるよな。
そして、Kenny G に関しては、ジャズの世界にいるんだよな、これが・・・。そして「日本のラッパーの KENNY-G とは異なります。」という注意書きもある。日本からのトラフィックがいきなり多くなってビビッていたならちょっと笑えるけど・・・。
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