2014.08.23

【Digital】育ちがいいんだろうなぁ【Archives】幸せの骨頂 / 清水ミチコ

Shimizu当初はこのテープを MP3 化するつもりはなかった。しかし、「どんなネタが入っていたっけ?」を聞いてしまったのが運の尽き。ぐいぐいと1987年当時の清水ミチコワールドに引き込まれ、27年経っても変わらない面白さに圧倒されてしまった。


私は音楽と関係のあるギャグ、コミックソングが好きで、そのきっかけは多分、中学時代に友人に借りた変なオムニバステープにYMOの25センチアルバム「増殖」に収録されていたスネークマンショーの「ここは警察じゃないよ」が入っていたからだと思う。

もちろんその当時は、そのギャグが誰のものなのかが分からず、ただその友人と「だぁれぇ?」「警察だ。ここを開けるんだ。お前を逮捕する」「警察はここじゃないよぉ」とじゃれあっていたのだが、後々のスネークマンショーのアルバム「スネークマンショー」で「はい、菊池です」や、「盗聴エディ3部作」、それから先述の「増殖」に収録されていた「NICE AGE」が、ポール・マッカートニー大麻不法所持の現行犯逮捕に深く関わっていたとは、その当時は全く知らなかった。


F0232256_1824510・・・・・・相当激しく脱線したな。
1987年。高校2年生。その当時清水ミチコという存在を知っていたかどうかは怪しい。テレビで見たのか、それとも、やっぱりFM情報誌のレビューによるもので、レンタル屋にあったら借りようと唾をつけていたのか。その当時、レンタル屋で借りてきたLP、CDの録音にTDKのSAというハイポジションテープを使っていたのは、後々にも良い音で聞きたいという気持ちの表れだったのか。

という訳で、清水ミチコさんの「幸せの骨頂」なのだが、これはさほど大きくないライブハウスでの一発録り、という印象を持った。清水さんとオーディエンスの拍手の音がかなり近い。そして、圧巻というか、現代でも十分に通じるように思えるネタが、「音楽講座・オン・ピアノ - ネコ踏んじゃったパロディ」「富士山爆発」「やな六人」「十年前の矢野顕子」あたりになるのかなぁ。

「ネコ踏んじゃった」は、まず普通の「ネコ踏んじゃった」、そして、松田聖子の「ミケ踏んじゃった」、五輪真弓の「化け猫」、ノイローゼ気味の松任谷由実の「イリオモテが死んだ朝に」、うーん、これはネコ踏んじゃった原曲のイメージが全くないような気もするんだけど、まぁ、それはそれで。そして、モーツァルトやベートーベンというクラシック界の大御所、あとはキース・ジャレットがどう弾くか、また、これまではカール・ルイスと呼んでいた物が、これからはベン・ジョンソンが弾いたらで、曲名が「9秒83」なんてネタに展開していくのだが、どれを取っても「ありそうだな」と思えるところが凄い。流石に世界的な陸上選手がピアノと向き合うというのはあまりなさそうだとは思ったけど。

松田聖子の「ミケ踏んじゃった」は、普通のネコ踏んじゃったよりもオクターブが高かった。
五輪真弓の「化け猫」は、冒頭に「恋人よ」が来て、それからは転調っていうのかな、非常に暗いネコ踏んじゃったが続き、最後には葬送行進曲、ときた。
ノイローゼ気味の松任谷由実の「イリオモテが死んだ朝に」は・・・、清水ミチコさんによる松任谷由実の歌真似で、実際にありそうな気分にさせられた。
そして、モーツァルトのネコ踏んじゃったは、なんか明るく、キラキラしている感じを受け、落ちに「アイネ・クライト・ナハトムジーク」が来た。対しベートーベンは、何というか、激情を鍵盤に叩き付けるかのような力強さと「これでもか」というしつこさ、なんて感じも受けた、おヤクソクの「運命」のフレーズも入ってきたりして、ま、やっぱりありそうだな、と。
キース・ジャレットに関しては全く知識がないため、「こうだ」と言われたら「そうなの」と答えざるを得ない。
カール・ルイスからベン・ジョンソンの「9秒83」は、大体想像がつくと思うし、多分今だった、ウサイン・ボルトになりそう。これは、ネコ踏んじゃったのフレーズ、印象を残しながら猛烈な速弾きだった。

「富士山爆発」は、おそらくヘリ搭乗でのレポートの再現だと思うんだけど、その効果音が電動鉛筆削りだったり。

「やな六人」は、楠田恵理子の物まねをオーバーダビングして「帰ってきた楠田枝里子」「楠田枝里子セブン」「楠田枝里子ゾフィー」「楠田枝里子タロウ」「楠田枝里子の母」「楠田枝里子の父」とやり「ロボットという古いタイプではない。せめてレプリカントとでも呼んでください」と畳み込んでくるという。

「十年前の矢野顕子」は、今現在の矢野顕子でも同じなんじゃなかろうか。矢野顕子さんが「あんたがたどこさ」と「ひょっこりひょうたん島」を歌うとこんな感じになるんじゃないか、とホントに強い説得力を持って迫ってきた。

01 清水ミチコ - オープニング・アナウンス
02 清水ミチコ - I Feel Sad
03 清水ミチコ - 慰問の女
04 清水ミチコ - 放送特別音楽講座
05 清水ミチコ - 音楽講座・オン・ピアノ - ネコ踏んじゃったパロディ
06 清水ミチコ - 柴山ビニール
07 清水ミチコ - 渡米するあなたに
08 清水ミチコ - ウィ・セシボン
09 清水ミチコ - 世界のくしゃみ
10 清水ミチコ - カメヤマ美容室

11 清水ミチコ - ピアノであそぼう - ドのジャズ ~ オーメン
12 清水ミチコ - 富士山爆発
13 清水ミチコ - 寿し屋の注文
14 清水ミチコ - アルプス一万尺
15 清水ミチコ - 二人の比較
16 清水ミチコ - 謎の中華三昧
17 清水ミチコ - オーシャンゼリゼ
18 清水ミチコ - 五人の港
19 清水ミチコ - いたわり
20 清水ミチコ - やな六人

21 清水ミチコ - 2x3=6
22 清水ミチコ - ドレミのうた
23 清水ミチコ - その後の寿し屋
24 清水ミチコ - 十年前の矢野顕子
25 清水ミチコ - Lover Comeback To Me

このカセットケースの背には、アルファベットのテンプレートを使って「SHIAWASE NO KOCCHO / MICHIKO SHIMIZU」と書かれていたし、そのテープの内容も覚えているつもりだった。が、改めて聞き直してみると、覚えていたはずのネタにもかかわらず、笑うことができた。これはこれで結構有意義な時間だったような気も、する。

そして、清水ミチコという人は、品と育ちが良く、頭の回転が速く、「ボール」を投げたら思った以上の大ホームランを打ってくれそう、そんな気がする。


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2014.08.21

入門曲?

テルミンネタでもうちょっと引っ張ってみる。な~に、ネタはまだまだあるぜ、けけけけけ。

この不思議な赤い小箱がついてきた大人の科学マガジンの本誌によれば、小山田圭吾さん曰く「ギター小僧の Smoke on the Water 的な曲が Scorpions の、滝廉太郎の『荒城の月』」なんだそうで。



Scorpions の ボーカル、Rudolf Schenker(ルドルフ・シェンカー)とオーディエンスによる荒城の月は、会場の温度を数度上げたことだろう。この例に限らず、外タレがジャパンツアーをするときは、演奏する土地の言葉やCMソングみたいな曲もやるらしい。昔あった「タモリの音楽は世界だ」でデーモン小暮(現デーモン閣下)がそのようなことを話していた。

また、2006年に札幌ドームにやってきた The Rolling Stonesミック・ジャガー(Sir Michael Philip Jagger)に至っては、MCで「札幌に来れてなまらよかった(訳 札幌に来ることができてとてもよかった)」「次の曲はみんな知ってるべや(訳 次の曲はみなさんご存知でしょう)」「また来るべや(訳 次の機会を待ってろよ)」と誰から教わったのか怪しい北海道弁を話し、ライブに参戦した人は涙を流して喜んだという(多少脚色アリ)。


という訳で、私のつたない「荒城の月」を以下に・・・。

ヘッドホンで聞いている人は多分、質の悪い酒を飲んだ後のように悪酔いしてしまうんじゃないかと多少危惧もしていたりするが、背景に THE OFFSPRING のドクロマークを置いた動画はまだ2つ残っている。いつまた出てくるか、震えて待たれたい。けけけけけ。

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2014.08.17

【Theramin mini challenge】君が代

大人の科学マガジンの付録、テルミン mini、相当前に手に入れ、組み立てては、気持ちの平穏のためにちょこちょこ音出しをしていた。しかし、何か適当な曲を「演奏」してみても、その姿をデジカメの動画機能を用いて撮影し、見返してみると・・・・・・・・・、自分で演っていながら何という曲を演っているのか、さっぱり分からなかった。

そして、その現実のあまりのバカバカしさに爆笑し、これはしばらくの間は人様にお見せするようなものにならないな、と判断し、ただひたすらに音出しだけに専念していた。ただ、どうにもこうにも眠れないときなどにこの赤い小箱のアンテナに手をかざして、音程が変わる正弦波に意識を向けていると、これがまた妙に気持ちが落ち着き、眠れなかったものが眠れたりしたのだ。

しばらくはそんな「密室芸」として密かに音出しを楽しんでいたのだが、この赤い小箱とある程度以上付き合うようになると、鼻歌で再現できる曲だったらある程度は演奏できるよう(な気に)になった。

最初に他人様にお披露目したのは、求職活動中に老人福祉施設に面接に行ったときだ。指定されたのがちょうど敬老の日だったため、電話で「じゃ何か出し物をお持ちしましょうか云々」という話になった。

そして当日。面接の後にじーさんばーさんの前に立ち、確か「君が代」と「里の秋」と「宗谷岬」を演ったのだ。そして、「宗谷岬」は練習もしたことがない曲だったのだが、じーさんばーさんの歌に合わせて音を合わせていくという変なセッションみたいな感じになり、それはそれで楽しかったりもした。まぁ、面接の結果は不採用だったけど。

そんなこんなで、演奏できそうな曲を見つけては試してみて、できそうだったらもうちょっと深く掘り下げる、なんてことをやり、そしてまたデジカメで撮ってみた。その動画を見返したときは、「この曲だ」と分かって最初から聞いてみたなら、その曲に聞こえないこともないのだが、何も知らされないで途中から聞いてみたら、やっぱり何を演っているのかが分からないくさい。自分だけの判断じゃ如何ともし難いので、それじゃ他人様に聞いてもらおうかいと、YouTube にアップしてみる次第なのだ。

でも・・・、最初にアップするのが国歌、しかも、改めて聞き直してみると、ところどころ怪しい部分もあったりするんだけど、そこのところは笑って許してほしい。

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2014.08.13

【Digital】私がアート・オブ・ノイズを・・・【Archives】Into Battle With The Art of Noise / The Art of Noise

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私がアート・オブ・ノイズ(The Art of Noise)を知ったきっかけは何だったろう。音楽環境があまり優れているとは言えない田舎暮らし。なので、多分、FM情報誌か、それと連動しての NHK-FM のクロスオーバー・イレブンの2択でほぼ間違いないと思うのだが・・・。最初に聞いた曲は覚えている。「クローズ・アップ(ホップ)」だ。ということはやっぱり、クロスオーバー・イレブン、かな。以前、トレヴァー・ホーンのシゴトのことを取り上げたが、おそらくそれがファースト・コンタクトだったと思う。

やっぱり衝撃的だったよ。破壊的で衝撃的なスネア、重いバスドラ、サンプリングされた叫び声、それらが耳に残り、アタマに巣食って渦を巻くんだもん。で、この曲の次が名曲「ラジオ・スターの悲劇」と来たもんだ。

それから、トレヴァー・ホーンやアート・オブ・ノイズに関わる情報はないかと、目を皿にように見開き、耳をダンボのようにして情報収集に励んだのだが、そこはそれ。田舎暮らしの貧乏中学生(~高校生)。ソースはFMとFM情報誌しかないんだよ。そういう音楽的閉塞感から逃れたいからと、工業都市の高校に進学し、駅前にあったレンタルレコード屋に入り浸るようになったんだ。

そして、そこでLPレコードをディグって発見したのが「Into Battle With The Art of Noise」なのだ。レンタルレコードだと時間を経るごとに盤面が劣化していくのだが、このレコードはさほど回転していなかったのか、30年近く前に録音したとは思えない大変クリアな音質を保っていた。針ノイズもほとんど聞こえなかった。

だけど、曲的にはどう考えたら良いのかな? A面で一つの組曲、B面も同様。メモ用紙にアルファベットと数字のテンプレートを使って曲目を書いてカセットテープと一緒にケースの中に突っ込んでいたんだけど、それには


BEAT BOX 9.06
BATTLE
THE ARMY NOW
DONNNA

Ztis100_13si237a_thelabelZtis100_13si237b_thelabel


MOMENTS IN LOVE 14.33
BRIGHT NOISE
FLESH IN ARMOUR
COMES AND GOES
MOMENTS IN LOVE

なんて具合で書かれていたのに対し、最初に貼り付けたジャケット画像や英語の Wikipedia によると、記されていた曲名全てに尺が書かれていた。それじゃー、サウンドデータをその尺を参考にして切り分けていったら、あらピッタリ。

Battle
Beat Box
The Army Now
Donnna

Moments in Love
Bright Noise
Flesh in Armour
Comes and Goes
Moment in love


ただ、曲と曲の間に明確な隙間がほとんど無いに等しかったため、ホントにこれでいいのか、とやや疑心暗鬼になったりも、した。

大体、アート・オブ・ノイズ自体、同じ曲なのに違うバージョンを出したり、といったようなことを頻繁にしていたため、その辺りはしっかりした見極めが必要になってくるのかもしれない。


Img017_3ちなみに、なぜか1986年夏にアート・オブ・ノイズが来日して、夜のヒットスタジオに出た時の新聞のラテ欄の切り抜きもこのカセットケースの中に入っていたのだが・・・、番組紹介の文章を書いた人はアート・オブ・ノイズの音楽性を理解していたのか、はなはだ疑問を感じた。

大体、「ピーター・ガンのテーマ」自体インストだし。サラ・ヴォーンが歌っているというレアケースもあったりするけど、やっぱり基本はインスト。そして、番組で演ったのは「Paranoimia」という(苦笑)。


そして、その番組の出演者を見ると、懐かしいの一言で片づけられないような、ね。3030


Img019

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2014.07.05

【Digital】これは酷い。あまりに酷い【Archives】Space Invaders(Bootleg) / YMO

昔、シゴト場の「音もだち」のオガタさんに借りたのが、YMOとしては珍しい存在の海賊盤で、その名も「Space Invaders」だ。確かにYMOのファーストアルバムA面の最後には「COMPUTER GAME ”Theme from the Invader”」、「コンピューターゲーム(インベーダーのテーマ)」があるけど、それは曲というか、んー、刺身で言うところのツマ的なもんじゃないのか、なんて思っていたのだが、この海賊盤を作った人は「日本人が訳の分からん装置を持ち込んで音楽みたいなことをやっている。インベーダーゲームのようなものか?」なんて思ったのだろうか。

さて置き、この「Space Invaders」の酷いところは、まず、曲のクレジットがインチキであること。そして、音質もどうしようもなく悪いこと。そのCDを借りたのが結構昔なので、CDのアートワークに関しての記憶は既にない。

じゃまず、インチキなクレジットを貼り付けてみよう。明らかにインチキである部分には色を着けていく。


YMO - Space Invaders(Bootleg)
Live in The USA 1980

01 YMO - Behind The Mask
02 YMO - Rydeen
03 YMO - Nice Age
04 YMO - The End of Eden
05 YMO - Citizens of Science

06 YMO - La Femme Chinone
07 YMO - Canton boy
08 YMO - Firecracker
09 YMO - Cosmic Surfin'
10 YMO - Space Invader
11 YMO - Yellow Magic

なんてことをしてみたけど、実際のところは3曲目から既にインチキだったりする。
もー、曲順もぐちゃぐちゃだし、曲のタイトルも残念な部分があるし、「知らねぇ曲」も、ある。なんだなんだ、The End of Eden って。The End of Asia と The Core of Eden をごっちゃにしてしまったのかな?

じゃ、以下には正しい曲順を。


01 YMO - Behind The Mask
02 YMO - Rydeen
03 YMO - Maps
04 YMO - Nice Age
05 YMO - The Core of Eden
06 YMO - Citizens of Science
07 YMO - La Femme Chinoise
08 YMO - Radio Junk
09 YMO - Zai Kung Tong Boy
10 YMO - Firecracker
11 YMO - Cosmic Surfin'

海賊盤の制作者はYMO「しか」知らなかったのかしら?
3曲目は第二次ワールドツアーのサポートギタリスト、大村憲司さんの曲だし、5曲目はユキヒロさん、9曲目は矢野顕子さんの曲だ。

大村憲司さんの Maps は YouTube ではリクエストにより埋め込み無効なので、これをクリックしてくだされ。

矢野顕子さんの「在広東少年」埋め込み無効か。2度のワールドツアーのCDでは、アッコちゃんの歌声の一部が編集されていたけど、海賊盤だとそういうこともなく・・・。在広東少年が世に出た時もそういうことがあったのかなぁ。って、重箱の隅をつつくようなことは止めよう。要は、インチキ極まりない海賊盤もデジタル化を終えた、それだけだ。


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2014.07.02

一粒で、何度美味しい?

暇つぶしにハードオフで色々と物色していると、「何だこれは」と衝撃を受けたレコードを発掘するに至った。

Img010

似たようなタイトルの曲は、(多分)誰もが知っている狩人の「あずさ2号」が有名だ。

だから、アジトに持ち帰り封を切って中身を確かめるまでは、「あずさ2号の二匹目のドジョウ的なもんじゃね?」確信し、ジャケットに写っている国鉄色の特急電車は何系だ、おお、湘南色の電車もあるなぁ、と、曲のことなど全く考えずに、ただニヤニヤしていた。

が、いざ開封してみると・・・・・・、まず、アーティストの BUZZ に関しては全く知識がない。しかし、歌詞などが書かれている裏を見ると、え? あれ? こっちの方が先であるという事実にまず驚いた。

Img011

Wikipediaによれば、「あずさ2号」のリリースは昭和52(1977)年3月25日なのに対し、「はつかり5号」は昭和50(1975)年5月10日リリースと、2年近く先に「はつかり5号」は世に出ていた。しかし、驚きはまだあった。B面の「サマー・ビーチ・ガール」の作詞が竜まち子、作曲、編曲が高橋幸宏だった。


何だと!?


Title竜まち子が竜真知子の変名で、「あずさ2号」の歌詞を書いたのも竜真知子であるというのは、A面、B面の違いがあるにせよ、似たようなタイトルの曲に関係しているのは偶然なのだろうか。
そして、作曲が高橋幸宏。YMO信者として鼻血物である。ユキヒロさん、こういうシゴトもしていたの?

Playersだがしかし、驚きはまだ終わらなかった。
この曲を演奏していた人のクレジットもあったのだが、それはさらに鼻血を出す要因となった。ギターが高中正義伊藤銀次、小出博志、は BUZZ の人か。で、キーボードが今井 裕、小出さんと同じく、BUZZ の人、東郷昌和、ベースの重見 博・・・は検索しても見つけることができなかった・・・、そしてドラムが高橋幸宏。フォークコンビのバックに、後藤次利以外のサディスティックスが揃い踏みである。これを驚きと言わずして何と言おう。

ホントに思わぬところに思わぬ形で興味深いものを発掘しちゃったなぁ。良い意味で、犬も歩けば棒に当たる、だな、こりゃ。これだもん、チープな「宝探し」は止められない。


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2014.06.17

認めたくないものだな・・・

昔、シゴト場の「音もだち」のソウマさんに Nirvana を借り、私は私で Flower Travellin' BandEmerson, Lake & Palmer、それと四人囃子をソウマさんに貸したことがあった。昔のシゴト場は良かったなぁ。いつでも誰とでも音楽の話ができて、それで新たな発見をすることも多々あったから。メタル一本のカツタさん、テクノ、パンクなヤーマダさん、今どうしているかなぁ。


さて置き・・・、その時に録音した Nirvana のテープをデジタル化しようとしたのだが、そのときに選択したノイズ・リダクションは Dolby B だったか、Dolby C だったか、分からなくなってしまった。他に作った Nirvana のテープには Dolby B と書いてあるから、その1本だけ Dolby C って訳でもあるまい、と考え、ヤフオクにて破格で手に入れた3ヘッドデッキのセレクターを Dolby B に合わせた。昔だったら ノイズリダクションなし、Dolby B、Dolby C、の区別は聞いて分かったものなのだが、今はテープのヒスノイズさえ聞き取れるか聞き取れないか怪しい状態になりつつある。

昔は Dolby C で録音したテープをノイズ・リダクションなしで聞いて「このドンシャリがタマラン」と言っていたのだが、突発性難聴か、メニエールか、実は別の病の症状の一つのめまい、耳鳴りに侵され、聴力が落ちたとは思っていたが、まさかここまでとは思っていなかっただけに、なんか残念だ。残念、という言葉には当てはまらないかもしれないけど、他に当てはまる言葉を今の私には見出せなかった。

ここで蛇足。ノイズ・リダクションとは何ぞや、という人のためにちょっと知ったかぶりをしてみる。
カセットテープを再生すると、高音域にどうしてもテープ独特のシャーっというヒスノイズが入ってしまう。そのヒスノイズが嫌だからと偉い人が、録音時に音の高音域をヒスノイズごと持ち上げて、再生時には持ち上げた分を下げるとヒスノイズも一緒に下がるんじゃね、なんて考えのもとに作られたのがノイズ・リダクションで、その辺の独壇場となっているのが Dolby だったりする。

考えとしては、Dolby B を2回通したのが Dolby C ってことらしいんだけど、確かに昔は聞き分けられていた記憶がある。

試しに、こういうサイトでどれだけの音が聞こえるのかを試してみた。ヘッドホンをかぶってパソコンのボリュームを最大にして聞いてみたら、まぁ 15KHz は楽勝。頭に何かに突き刺されるような不快な響きだ。しかし、16KHz は、鳴っているのか鳴っていないのかが怪しい。それから上は聞こえなかった。


私は目が悪い。滑舌も悪い。鼻はいつも片方が詰まっているような状態。触覚は、ニブチンと呼ばれるほど無感覚なことがあった。なので残るのは耳、聴覚で、それは、それだけは自信があった。そういうつもりだった。が、試してみたらこんな有様。まぁ、年齢相応の聴力、ってことなんだろう。

ちなみに、前出の突発性難聴かメニエールか、とおののいたときは、スーパーのレジのように機械が何かを読み取った時の「ぴっ」なんて音が、左耳に突き刺さって本当に辛かった。その時は、電話の受話器を上げた時に聞こえる「ぷー」という音も、右耳で聞こえる音と左耳で聞こえる音が違っていた。しかし、耳鼻科でドクターにいくら訴えても「あーはいはい」なんて感じだった。シゴト場に出すから診断書を書いてくれと頼んだら「これ出したら会社にいられなくなるかもよ」と脅してくる始末。結局、耳だけの問題じゃなく、アタマの方から来た問題ということで納得もしたが、いろいろあって結局会社からは追われた。

ちなみに父はその「ぴっ」って音が聞こえないようで、レコーダーの設定などでは「鳴ったか? ぴって言ったか?」と問うてくる。年を経るにつれて私もそうなってしまうのだろうか。
聞こえすぎるのも嫌だし、聞こえなさすぎるのも・・・・・・。これは加齢による肉体の衰え、と思うべきなのだろうか。それとも、むやみにヘッドホン、イヤホンで音を聞く習慣の弊害なのだろうか。いずれにせよ、昔できていたことが今はできないという事実を認めるのは、やっぱり嫌なんだな。こういう人間が、やっていたから大丈夫と昔の感覚のままで体を動かして、折ったり切れたりして動けなくなるんだろうな。

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2014.06.09

【Digital】なんだなんだ、このテープは【Archives】制作日時不明、意図不明

今回アップするネタでは、まず初めにトラックリストを貼り付けておくことにする。

01 渡辺真知子 - 唇よ、熱く君を語れ
02 ファニー・カンパニー - スウィート・ホーム大阪
03 サディスティック・ミカ・バンド - タイムマシーンにお願い
04 海援隊 - JODAN JODAN
05 井上陽水 - 東へ西へ
06 カルメン・マキ - 時には母のない子のように
07 ヘドバとダビデ - ナオミの夢
08 南沙織 - 純潔
09 Aram Il'ich Khachaturian - 剣の舞
10 海道はじめとスナッキーガールズ - スナッキーで踊ろう

11 山寺宏一 - ヤンパパの主張
12 アグネス・チャン - 愛の迷い子
13 ジローズ - 戦争を知らない子供たち
14 かまやつひろし - 我が良き友よ(テープ反転)
15 サザンオールスターズ - 勝手にシンドバッド
16 クリスタルキング - 蜃気楼
17 ハイ・ファイ・セット - フィーリング
18 太田裕美 - しあわせ未満
19 天地真理 - ちいさな恋
20 尾崎紀世彦 - また逢う日まで

21 渚ゆう子 - 雨の日のブルース
22 和田アキ子 - どしゃ降りの雨の中で
23 サーカス - Mr.サマータイム
24 五十嵐浩晃 - ペガサスの朝
25 山下久美子 - 赤道小町ドキッ
26 アン・ルイス - グッド・バイ・マイ・ラブ
27 イルカ - 海岸通(尻切れトンボ)

90分テープで、例によって例のごとく、カセットレーベルには何の情報も記されていない。カセットテープを見ても、「このテープ使ったかなぁ?」と全く記憶にないのだ。第一、制作意図すら見出せない。ドライブ用にちょっと長めのテープにありあわせの素材を用いて、何も考えずにテープに詰め込んだのか、とも思ったのだが、なんでハチャトリアン剣の舞がその中に入っているのかが理解できない。大体、レコード、CDも持っていないし。クラシックなら NHK-FM か、とも思ったのだが、FM情報誌を読む習慣は、多分、その頃はなかっただろうし、FM情報誌自体売っていたかどうか・・・。仮に情報誌を読んでいたとしても、剣の舞だけのためにラジカセと向き合ったかどうかも怪しいもんだ。

剣の舞に続いて録音されている「海道はじめとスナッキーガールズ - スナッキーで踊ろう」も、いったいどこで音源を手に入れたのか覚えていない。

当然、「山寺宏一 - ヤンパパの主張」・・・・・・、なぜ私はこの情報を持っているんだ? ・・・・・・あ、当時聞いていて、ハガキ職人みたいなこともやっていた地元民放FM曲の女子大生DJの深夜番組「電波フリークス804」の中で流れたのを抜き出した、のかな。多分、そういうことになると思うのだが、だとすると、それ以外の普通の、まぁ、普通というにはいささか古すぎるような気がしないでもないけど、そのような曲をどうやって調達したのかが、今度は怪しくなってくる。

深く考えるのはやめよう。
このテープ音源をパソコンに取り込んで MP3 化し、そのファイルを曲毎に切り分けて、音声編集ソフトでちょいちょいと手直し・・・、手直し・・・・・・、27曲・・・。正直ちょっとメンドくせー。

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2014.06.01

【Digital】解決は、意外な形で訪れた・・・【Archives】1998(平成10)年4月01日 水曜日 NHK-FM 23:15~ クロスオーバー・イレブン リクエスト特集、ディープ・フォレスト、リッピントーンズ フィーチャリング ラス・フリーマン

このまま 10 The Rippingtons (Featuring Russ Freeman) - を無かったこと、聞かなかったこととして、電子の藻屑にしてしまってもよかったのだが、どーもこの、何とも言えないやりきれないさとか、残尿感とか、喉の奥に刺さってしまった魚の骨のような気持ち悪さが残ってしまって、どうにもこうにもやりきれない。正直言うと、気持ちが悪い。

こういうものは、視点を変えることで身近なところに答えがあったりするもんだ。そういう訳で、リッピントーンズの曲を試聴できるサイトに飛び、これか? これか? こうならどうだ? とクリックしたら、あらビンゴ・・・。この二日間の苦闘はあっけないほど簡単に幕が引かれた。じゃ、頼みの YouTube ならどうだ、とその曲名を入れて検索したらしっかりあるし。しかもそのサムネイルは、リッピントーンズの曲名探しをし始めてからずっと目にしていたものだけに、そのあっけなさは、ホントに全身の力が抜けた。

そりゃないぜ~。
エアチェックテープをパソコンに録音し、MP3 化して曲毎にファイルに切り分けた結果、その曲名が分からなかったファイルの尺は2分38秒だった。試聴サイトにあったのは1分29秒。そして、YouTube にあったのは4分09秒・・・。曲名が分からないからと、曲の尺をも目安にしていたのだが、ラジオ番組だと「涼しい顔してフェードアウト」なんてことが割によくあるのだが、よもやここで引っかかるとは、くぅ、なんか悔しい。ええい、その曲は Black Diamond (Acoustic Version) だ、こんちくしょうめ。



01 Crossover Eleven OP
02 Deep Forest - Deep Forest
03 Deep Forest - Sweet Lullaby
04 Deep Forest - Gathering
05 Deep Forest - Madazulu
06 Deep Forest - Deep Weather
07 The Rippingtons (Featuring Russ Freeman) - Kilimanjaro
08 The Rippingtons (Featuring Russ Freeman) - Vienna
09 The Rippingtons (Featuring Russ Freeman) - Deep Powder
10 The Rippingtons (Featuring Russ Freeman) - Black Diamond (Acoustic Version)
11 Crossover Eleven ED
12 NHK 時報 ~ live Beat '98

最後の「1ピース」を探し当てることはできたけど、なんだろうこの虚脱感というか虚無感というか、やりきれなささというか、どうにも言葉に表せないモヤモヤしたこの気持ちは。

「てめぇが勝手に持った先入観に勝手に振り回されているだけだろうが」と言われればその通りなんだけどさ。その通りなんだけど、曲が盛り上がっているときに FO ってのはどうなの。

ま、まぁ、こういうこともある、いい勉強になった、いいネタができたと自分に言い聞かせて、この辺りでこの3連続のネタはお開きにしよう。

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2014.05.31

【Digital】やれるところまでやってみた【Archives】1998(平成10)年4月01日 水曜日 NHK-FM 23:15~ クロスオーバー・イレブン リクエスト特集、ディープ・フォレスト、リッピントーンズ フィーチャリング ラス・フリーマン

昨日アップ分の続きである。

基本的な手法は変えずに、まず最初に見るサイトを リッピントーンズ フィーチャリング ラス・フリーマン(The Rippingtons (Featuring Russ Freeman))オフィシャルサイトにし、そこの Discography に記されている曲名をあたっていった。

さらには、その昔付き合っていた彼女とのドライブで聞いた記憶があるから、年代的にもある程度絞り込みができた。それに、探す曲といっても4曲だし、1曲分かれば気持ち的にも楽になるだろう。と思って「これか? この曲か?」とシラミつぶし的に当っていくと、そ~れ見つけた。

いや実は、この曲はホントにリッピントーンズのものなのか、実はディープ・フォレストなんじゃないのか、不安になっていたのだ。ジャングルを進んでいくような音風景が広がり、水牛みたいな音すら聞こえる。そのあたりが同もディープ・フォレストっぽい。しかし、曲が始まると、音楽の作り方がどーもディープ・フォレストとは違う、なんとなく腰の据わりが悪い、まぁ、そっち(どっち?)方面的な臭いがしたし、実際に「当たり」を引き当てたことで、やっぱり気持ち的にも楽にはなった。

ただ、リッピントーンズとして YouTube で検索してみても、リッピントーンズとは違う動画も紹介されていたりして、それはそれで厳しいものがあった。それでもなんとか3曲ヒットさせることができた。だが、残りの1曲が非常に手強い。イントロがが♪ふぅ~、ふぅううううぅ~♭というコーラス(?)、ハーモニー(?)から始まって、それで曲の尺が2分40秒弱。ただ、その曲の尺もフェードアウトして行った感じがあるので当てにできないのだ。それに、シラミつぶし作戦でもそのものがヒットしない。いや、多分 Discography の中にはその曲があるのだが、YouTube ではその曲が見つからないだけなのかもしれない。

打つ手は尽きたか? うーん、近所のツタヤにリッピントーンズのCDがあるかどうかも怪しいもんなぁ。それに第一、指向する音楽との方向性が違うから、そうまでして探したいとも思わないんだけど、反面、残り1曲なのにその曲を見つけられないのが悔しいのだ。またいずれ、このネタを引っ張って一つ二つ書き上げるかもしれない。やーれやれ、やっと見つかったよ。でももう、このアーティストとは関わりたくない、なんて思って、それで終わりにするかもしれない。ま、もうちょっと頑張ってみるか。

あ、昨日アップ分には曲のリストを載せなかったな。

01 Crossover Eleven OP
02 Deep Forest - Deep Forest
03 Deep Forest - Sweet Lullaby
04 Deep Forest - Gathering
05 Deep Forest - Madazulu
06 Deep Forest - Deep Weather
07 The Rippingtons (Featuring Russ Freeman) - Kilimanjaro
08 The Rippingtons (Featuring Russ Freeman) - Vienna
09 The Rippingtons (Featuring Russ Freeman) - Deep Powder
10 The Rippingtons (Featuring Russ Freeman) -
11 Crossover Eleven ED
12 NHK 時報 ~ live Beat '98

さて、最後の「1ピース」を探し当てることができるかな?


ポチッとよろしく!


PS
時報の後にちょっとだけ録音されていた「Live Beat '98」と、出演バンドを検索してみたら、こちらに放送日時がアップされていた。有りそで無い。無さそで有る。これがネット、なんだよね。

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