略称はFE? 鉄か? ニコンのカメラか?
「見てろ小僧。これがクルマだ!」と、キャブに濃厚なガスを送り込んで がおらがおら 言わせ、エンジンは壮大にメカニカルノイズを発生させ、マフラーからは濃密なガスを排出させた、と、このような感じのSFの短編を読んだことがある。
では、その「小僧」のクルマのチューンというと、前後左右のモーターをバラし、コイルを手巻きして増量し、4輪のモーターのコントローラーをよりアグレッシブにプログラミングし、効率の高いバッテリーと電子回路を無茶苦茶冷やす液体窒素のボンベを積んで、とそんな感じだったように記憶している。
結局は「小僧」の方が勝負に勝って、「小僧」と呼んだオヤジが肩をすぼめて去っていくのが妙に寂しく感じたものだ。
まぁ、現実の世界でも、いかにガソリンを食わないで済むか、いかにパワーロスの少ないクルマを作るか、なんてベクトルになっているし、自動車評論家の館内端(たてうち ただし)さんが立ち上げた日本EVクラブでは、市民有志によるコンバージョン電気自動・・・・・・、エンジン外してモーターとバッテリーに載せ換えた改造電気自動車が「楽しく」作られているようだし、確かホンダだったかが、ホイール・イン・モーターを作ったなんて話も聞いた。エンジンは必ずしも必要ではない、とメーカーが自身の存在意義を否定するようなものを作ったことに驚くと同時に、バスタブにそのホイール・イン・モーターを4つ付けて、それらを制御するコントローラーを付けてバッテリーを積んだら、はい、(一応)クルマの出来上がりという「物語」が非常に興味深かった。
また、つい先日にテレビ東京系で放送されるようになった「“充電させてもらえませんか?”~ちょいと電動スクーターでガチ40キロ刻み旅」では、「満タン」で40キロ弱しか走れない電動スクーターで、横浜から日本列島を横断して日本海に向う旅番組(なのか?)を見ると、こういう「縛り」を逆に使って人情旅、テレビの企画じゃなかったら、三又ソケットを使って自動販売機から「盗電」して旅するのもあ・・・・・・・・・、あー、ケータイの充電で勝手に屋外用コンセントを使ったら窃盗罪でとっ捕まった、なんてニュースも見聞きした覚えがあるぞ。弁償というか、賠償金というか、その手のカネが非常にみみっちい額で笑ったっけ。
ただ・・・・・・、現状の日本じゃ、電気を滞りなく送るために火力発電所がフル稼働していて、それは綱渡り状態だという話も聞く。真夏のクソ暑い日々は、とりあえず、ほかいどー では去った。多分。少しは電力の供給も余裕ができるかな、とは思っている。また、ロシア語の放送が現地局並に聞こえる地域では、至る所に風力発電機が林立している。が、それを電力の消費地、ほかいどー なら札幌だな、に送るための送電網が発達していないそうで。じゃ構築したらどうよ、と北海道電力に言ったら、多分電気料金の値上げとなって返ってくるだろう。じゃ、孫正義に頼む? 彼はアジアの電力グリッド構想なんてのを持っているらしいぞ。モンゴルに太陽光発電所と風力発電所を作って、それをアジアで融通しあおう、なんて話だけど、あの国とあの国とあの国を、どう言いくるめる?
それに、3年前の夏にタダの水からエネルギーを取り出す、という実証実験と講演を見に行ったのだが、その際にその研究に携わっておられた阿部竜先生は「ここ数年が勝負です」なんてことを仰っていた。が、それ以上の進展が有るのかないのかが分からない。進展していたら、多分、EテレのサイエンスZEROあたりが食いついてくると思うんだけどなぁ。
ああああああ、書きたいことからだんだん離れて行ってしまう~。
こんなに長く書いたのは、こんなニュースを見たからなんだ。
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